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歯の豆知識: 2015年8月アーカイブ

★55P1160390.JPG5656.JPGこんにちは太渕です
この前8月になったかと思えば、あっという間に9月ですね。
今年の夏も日本各地で天災が多かったですが、皆様はいかがお過ごしでしたか?
私は、変わらず元気にしています。

さて、8月も毎月恒例の勉強会を皆で開催しました。
今月は私が、司会進行をつとめさせていただきましたので、ご報告させてもらいます。

クリニックの現状をスタッフで共有するために、皆で話し合います。
毎月行っている大事な事ですが、詳しい話は割愛させてもらいます。
ただ経営担当だけが四苦八苦するのではなく、どのポジションのスタッフも全員がクリニックのため、ゲストのため、スタッフのためにどうすれば良いのか、自分達に出来ることは何な のかを真剣に考える大事な時間ということはご報告させてもらいます。

★55P1160370.jpg今回は、衛生士伊東の楽しい勉強会がメインとなりました。
「スポーツドリンクを含む、ペットボトル飲料の危険性について」
なんどか、ブログでもスポーツドリンクやペットボトル飲料に潜む危険性についてお話させてもらったことがあるかと思いますが、実際に今回は空になったペットボトルに一本あたりに含まれている砂糖を入れてきてくださりました。

・コカコーラ
・カルピスウォーター
・ポカリスエット
・天然水(いろはす:オレンジ)
上記四種類です。
すべて、四分の一は砂糖です。
この数字を多いと思うか少ないと思うかは、正直なところ、人それぞれかと思いますが、実際にコップに四分の一砂糖を 入れた上から水を注ぎ入れて飲んでみてください。
「おいしい」と思われたら、砂糖に浸されていますよ。
カロリーゼロという言葉が流行ってはいますが、たしかに原材料に砂糖は使用されていません。
しかし、その代わりに人工甘味料が使われています。
人工甘味料には、果糖、ブドウ糖、液糖、アスパルテーム、スクラロース、ネオテームなど様々あります。
これらの甘味料のほとんどは、自然の食品に存在しない甘味成分を化学合成させたものです。
しっかり、身体は「甘いもの」として反応し、脳は糖分が入ってきたと勘違いします。
そして、甘味では糖分が足りないため「甘いものをもっと食べろ」と命令を出すそうです。
虫歯のリスクだけではなく、人工甘味料は身体全体をも蝕むのです 。
私自身、まったく人工甘味料を摂取しないわけではないです。
ちゃっかり、カルピスを飲みます(笑)
ただし、何ごとに置いても摂取しすぎないことが大事です。
一日一本が毎日だと、それはかなりの量になります。
お出かけした時や特別な日など、たまにの楽しみに是非してもらいたいですね。

この後は、クリニックのマニュアルなどを各スタッフより報告がありました。


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最後に、残った時間を使って皆で「足指ジャンケン」をしました!
なんじゃい?と思われた方!
足指ジャンケンは楽しいですよ。

当院では、矯正治療の一貫で姿勢や口腔機能のトレーニングを行っています。
その中に「足育」という足のトレーニングがあります。
現代のお子様が起こす足のトラブルには、外反母趾や浮き指、扁平足といった現象が多いそうです。
これらは、「環境の変化により歩行の機会が減ったこと」に加え、正しい靴を履いていないなど、様々な原因で起こります。
こういったトラブルを放っておくと、足だけにとどまらず身体全体に悪影響を及ぼします。
その悪影響の中に、歯列不正があります。
そのため当院では、歯だけではなく身体全体のトレーニングを行ってい ます。
その中の一つが足指ジャンケンなのです。

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足指をひろげて、パー!
足指をギュッ曲げてグー!
足の親指と残り四本を前後に反らして、チョキ!
トーナメント戦で楽しく対戦してみました。
思いのほかスタッフ全員、足指をひろげたり、曲げたり出来るため苦戦することなくスムーズに試合が進みました。
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☆優勝者は信田先生でした☆

実際のトレーニングでも、お子様と楽しく足指ジャンケンしながら盛り上がっています。
上手に出来ない場合もゆっくりトレーニングし、お家でも練習してもらいます。
このように、色んなことをスタッフ同士で試し体験し、知識の共有にレベルアップをしています。

今月も本当に勉強になり、楽しいミーティングとなりまた来月の開催が楽しみです。
しっかり学んだことは、皆様にお伝えできるようスタッフ一同日々精進して参ります!

スマイルクリエータ 太渕 亜弥
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hosiDSC_1567.jpg5656.jpg朝夕涼しくなってまいりましたが、皆様おかわりございませんか?
衛生士の榎本です。

先日、私は衛生士の濱崎さんと一緒に、「小児の口腔機能を考えようセミナー」に参加してまいりました(^_^)!
久しぶりのセミナー参加で、楽しく勉強することができました。
毎日の仕事で使える知識はもちろんのこと、赤ちゃんから離乳期、幼児期の子育てで親御さんが気を付けることなどの情報が盛りだくさんのセミナーでした。
将来矯正をすることにならないように、今からできることが、凝縮されていました(^_^)。

「歯並び」は「遺伝」ではなく、乳児期から幼児期の食事内容や、食事中の姿勢が、「歯並び」や「お口」だけの問題ではなく、「お顔全体のバランス」までかえてしまいます。

離乳食の与え方ひとつをとっても、スプーンの食べ物をお子様が上唇でとらえるのが本来の姿なのですが、親鳥がヒナに与えるように、上から与えてしまうと唇を閉じることをしなくなってしまいます。
それが、口が開く「癖」になり、「口呼吸」になり、「歯並びが悪くなる」、負のスパイラルに陥ります。
乳児期の食事の「食べ方」「与え方」から、乳歯の歯並び、そして、永久歯の歯並びに大きく関与しているのです。
私自身、虫歯に関して育児書に書かれているのは目にしたことがありますが、歯並びに関して書いている育児書は、みかけたことがありません。
前歯をしっかり使う食事、良い姿勢で、しっかり鼻呼吸をすることで、「よい歯並び」、「よいお顔」になることを再確認することができました。

私自身を振り返ってみれば、幼少期、固いものは避けた食事をして、食事の時は足をぶらぶらしながら、口は開いており、いつも鼻づまりでした。

負のスパイラルのオンパレードですね(--;)。
おかげでガタガタ出っ歯になりました(TT)。

ほし●文字~1.JPG(私の歯の治療例ブログ参照;https://www.miki-dental.info/blog1/2015/03/post-12.html


そして、前半にも記述した通り、「口呼吸」や「癖」は、「歯並び」だけではなく、「お顔」全体のバランスまで、変えてしまいます。
「鼻呼吸」することによって、「鼻中隔」(目の下あたり)も発育します。
そして「お口を閉じること」で口の周りの筋肉が鍛えられて、お顔全体のバランスも整えてくれます。
歯並びだけでなく、お顔全体まで変えてしまう「口呼吸」や「癖」を、自分自身や家族がいかに早く気付いて、そしてそれを改善できるかどうか、というのが重要であると改めて感じることができました。

興味深いセミナーに参加できたことと、このセミナーを紹介してくださった院長に、とても感謝しております。
また色々なセミナーに参加して、様々な知識を身につけ、もっともっと素敵な衛生士になります!

衛生士 榎本 まりこ
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~参考ブログ~

きれいな顔をつくるために♪

https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2014/09/post-845.html

 

口呼吸していませんか? 口呼吸より鼻呼吸‼

https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2014/08/s.html

 

姿勢を正しましょう!!~姿勢のトレーニング~

https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2013/11/post-743.html

 

免疫を高めて病気をなおす 口の体操『あいうべ』

https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2013/08/post-718.html

 

院内セミナー ~T4K(マイオブレースmyobrace)」という装置について~

https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2015/03/

888img_staff_kubota.jpgこんにちは☆スマイルクリエーターの窪田です。
朝晩冷え込む日も増え、夏も終わりの兆しが見えてきましたね(´・ω・`)
皆様今年の夏も満喫できましたでしょうか。


私は先日の夏季休暇を利用して、ギリシャのサントリーニ島(とほんの少しアテネ)へ行ってきました☆

sdgggjpg565.jpg断崖絶壁に立っている白い建物と青い屋根の教会や世界一と言われるサンセットは、何年も前から一度この目で見てみたいと考えていたので、大満足に終わりました(*^^*)

ギリシャへと旅立つ前に、ギリシャの方々はどのようにして歯を守り、健康を維持しているのか気になったので、調べてみました!
すると中々聞き慣れない《マスティハ(マスティック)》という言葉が出てくる、出てくる(@_@)
実際ギリシャの至る所でマスティハ商品が売られていました。
皆様はマスティハをご存知でしょうか。
日本ではあまりメジャーではないようですので、ご紹介いたします♪

ascfwafw.jpg565.jpgマスティハとは
ギリシャのヒオス島のみで栽培されるマスティハという植物の樹脂のことです。
この木の幹や太い枝に傷をつけると、外敵や細菌から自らを守る為、透明な樹液がしみ出します。
これを自然に乾燥したものが「マスティハ」なのです。
ギリシャを代表する自然食品(天然ガム)で、別名「奇跡の樹脂」「キリストの涙」とも呼ばれているそうです。
(なんだかとても貴重であることを伺わせるネーミングですよね!)

ヒオス島のマスティハには、数々の健康効果が認められ、世界各地で薬や食品、化粧品にも使用されています。

実はこのマスティハ、人類最初のチューイングガムで、虫歯・歯周病予防効果が数多く発表されているのです☆
マスティハを噛むことで唾液の分泌を促し、歯茎のマッサージ効果、歯の美白や口臭予防にも役立つことが数々の研究により、認められています。
人々はマスティハを噛んで、口腔衛生に役立てていたのですね(^^)

ピロリ菌除去効果
口腔ケアのみでなく、マスティハの効果はこんなところにも!
ピロリ菌は胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がん等、消化器の病気の原因として広く知られています。
現在40歳以上の7割の日本人がこのピロリ菌に感染しているといわれています。
1998年「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表された「マスティック樹脂はピロリ菌を殺す」という論文によると、少量のマスティハの投与でピロリ菌の除去と潰瘍治療効果の可能性が示されました。
実際に日本でも静岡県の研究者たちが実験をし、マスティハを薄めた溶液をピロリ菌に加えたところ、ピロリ菌が検出できないほど減少したと報告しています。
この論文発表によって、マスティハは世界中で一躍有名になりました。
(恥ずかしながら私は存じておりませんでしたが...笑)

その他にもがん細胞に対する効果、抗菌・抗バクテリア効果(緑茶のカテキンよりも遥かに高い!)、動脈硬化症の予防等、健康に良い情報が次々と出てきました!!

ギリシャの方々は5000年以上も前にマスティハには健康効果や殺菌効果があると気付き、普段の料理からミイラの保存にまで(!)使用していたといわれているので、本当に昔の人は凄いですよね( ゜Д゜)

こういった知識を踏まえたうえで訪れたギリシャでは、スーパーや専門店に寄り道しては商品チェックをしていました♪
しかし、「人類初のチューイングガムで、しかも口腔ケアにもいいだなんて、絶対にこのガムは試してみないと!!!」なんて意気込んでいたのにも関わらず、「後で買おう~」と延ばし延ばしで購入を忘れたまま帰国したのはこの私ですm(__)m笑
mastiha歯磨き粉.jpg5656.jpg
その代わりにマスティハの歯磨き粉は購入しました☆
こちらの歯磨き粉には、マスティックエッセンシャルオイル(精油)とマスティックパウダーの両方が配合されていて、マスティハ100%!
割りと粘り気が強く、マスティハ独特の香り(ヒノキの香りに近いので、当院で販売しているペリオバスターをご利用の方は馴染みやすいかもしれません)がします。
しばらくは、殺菌効果が高いマスティハでギリシャ気分の余韻に浸りながら口腔ケアをしていきたいと思います!(^^)!

少しの知識を蓄えるだけで何倍も楽しくなった今回の旅行、皆様もお出かけの際はその土地の豆知識を1つでも持っているとより楽しめると思いますので、是非お試しくださいませ♪

スマイルクリエーター  窪田 伶香
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img★_staff_sato.jpg皆様こんにちは。歯科助手の佐藤です。

朝晩少しですが暑さが和らぎ、過ごしやすくなってきたように思います。

秋の訪れが待ち遠しいですね。

 

さて皆様、毎日行っている歯磨き、ただなんとなく磨いて終わっていませんか?

磨き方一つで虫歯、歯周病の予防につながります!

 

 歯の正しい磨き方 ~

 

Q.どうして歯磨きをする必要があるのでしょうか?

 

Ans.虫歯、歯周病の原因は、プラーク(歯垢)に潜む細菌です。プラーク(歯垢)は水に溶けにくく粘着性がある為歯の表面に付着し、うがいでは取り除く事が出来ません。虫歯、歯周病の予防には"歯磨き"によるプラーク除去が重要です。毎日の歯磨きに勝予防はないと言われています。

 

★image.jpgaaa.jpg◇ プラーク(歯垢)のつきやすいところ

【歯と歯の間】 隣の歯と接する部分はプラークが溜まりやすく、歯ブラシだけでは磨きにくい場所です。

 

【歯と歯茎の境目】 歯と歯肉の境目はプラークが溜まりやすい場所です。歯周病が進行すると歯の根が出てきます。ここは酸に対する耐性が低く、虫歯が非常に出来やすいので注意が必要です。

 

【噛み合わせ面】 奥歯の噛み合わせ面は、デコボコした溝がある為磨き残しの多い場所です。溝くぼみなどを特に意識して、入念にブラッシングしましょう。

 

◇ 歯ブラシ、歯磨き粉の選び方 ◇

 

歯ブラシには、形や大きさ、植毛の質や硬さによって色々な種類があります。

 

<ヘッドの形、大きさ> 

ブラシの毛先は尖ったタイプより、フラットで毛先も丸みを帯びたタイプの方が歯垢が除去されやすいそうです。大きさは、上の前歯2本くらいの大きさが目安です。特に奥歯をしっかり磨きたいのであれば、小さ目がオススメです。

    

<歯ブラシの硬さ>

歯茎が健康な方 ふつうがオススメです。

歯茎が痛んでいる方 柔らかめがオススメです。

歯肉マッサージを目的としたブラッシングには、硬めの歯ブラシが向いているようです。

 

★image.jpgaaaaaaaaaaaaa.jpg<交換時期>

歯ブラシは使っているうちに徐々に毛先が広がったり、コシが無くなってきますので、効果的なブラッシングが出来ず、歯垢除去の効果が下がるといわれています。1カ月を目安に交換しましょう。

 

<歯磨き粉>

歯磨き粉には清涼剤が入っている為、少し歯磨きをしただけでさっぱりした気分になります。この清涼剤が現代人の歯を磨く時間を少なくしていると言われています。様々な歯磨き粉がありますが、最近フッ素入りの歯磨き粉が多く出ています。なぜならフッ素には虫歯予防効果があるからです。

 

  フッ素

・歯のエナメル質の修復を助ける。

・歯のエナメル質を強化して、酸に強い歯にする。

・虫歯菌の働きを弱め、酸を作り出す力を弱くする。

 

 

正しい歯ブラシの持ち方、歯磨きの手順、磨き方

 

<歯ブラシの持ち方>

・ペングリップ(鉛筆持ち) 細かく磨けて、大人向き。強く磨きすぎると歯や歯茎を傷つけてしまいます。ペングリップで歯ブラシを持ち、軽い力でやさしく磨く。

・パームグリップ(手を握る要領)→ブラッシング圧が強くなりやすく、子ども向き

 

<歯磨きの手順>

まず、歯を磨く順番を決めましょう!順番を決めて磨く事によって効率よく磨いていく事ができます。一筆書きをするように磨き順序を決めておくと、磨き残しがなくなります。歯ブラシは、歯の表側よりも裏側の方が磨きづらい場所です。集中力のあるうちに、磨きづらい方を先に磨くといいでしょう。ご自分の磨きやすい順番で歯の全てを磨くよう工夫してみましょう♪

 

<歯の磨き方>

歯磨きをしない人はいないと思いますが...

完璧に歯を磨けてる方も意外と少ないのではないでしょうか?どうせ歯磨きをするのであれば、正しい歯の磨き方を身につけたいですよね!毎日何気なく行っているブラッシングですが、10数種類もブラッシング方法があるのをご存知でしょうか??代表的なブラッシング方法には『スクラッピング法』『バス法』があります。

 

★image.jpgaaaaaa.jpg

◇ スクラッピング法(一般的)◇ 

虫歯予防

スクラッピングとは「こする」いう意味で、ブラシの毛先を歯と歯肉に対して直角(90°)に当てて毛先が歯と歯の間に入る程度に軽く押し付けて、小刻みに左右に振動させ、歯を1本ずつ丁寧に磨く方法です。噛む面も直角(90°)にあて小刻みに往復運動させます。歯肉溝や歯周ポケットの内容物、歯面の汚れ、舌苔などを取り除く方法です。1カ所2030虫歯になりやすい場所は、歯と歯との間と奥歯の噛む面ですので、歯ブラシと一緒に"デンタルフロス"の使用をオススメいたします。

 

※デンタルフロス

デンタルフロスとは、弾力のある糸のような物で、歯と歯の隙間のプラーク除去する清掃道具。

糸状で適当な長さにカットして使用する糸巻きタイプ、持ち手が付いたフロッサーがあります。歯と歯の隙間が狭くて歯間ブラシが通らない方は、デンタルフロスがオススメです。歯と歯の間にデンタルフロスを通し、前後動かしながら少しずつ上下にずらしていき、ゆっくり歯と歯の隙間から外して使用します。歯ブラシ+デンタルフロス使用→プラーク除去率8

 

★image.jpgaaaaaaaa.jpg

◇ バス法 ◇ 

歯周病予防

バス法は歯周病予防に効果的なブラッシング方法です。歯と歯肉の境目にブラシの毛先を45度の角度に当て、歯周ポケット内にブラシの先を入れ他の毛束が歯面に当たるようにし、柔らかく小刻みに左右に振動させ、歯を1本ずつ丁寧に磨く方法です。歯ブラシを強く握ってしまうと力が入り、歯肉を傷つけてしまうこともあるので気をつけましょう。歯面の汚れの他に歯肉溝や歯周ポケットの内容物の除去を目的として考案されたそうです。スクラッピング法と比較すると少々難易度が高いですが、歯肉マッサージ効果が高く、毛先が歯周ポケット(歯と歯茎の境目の溝)に入りやすいです。歯周病は歯と歯肉の溝から進むと言われています。歯と歯の間のお掃除には歯ブラシと一緒に"歯間ブラシ"のご使用をオススメいたします。

 

※歯間ブラシ

この"歯間ブラシ"は、歯と歯の間に詰まった食べ物のカスを取り除く道具だけでなく、実は"歯間ブラシ"の目的は、普通の歯ブラシでは除去できない歯と歯の間に毛先を入れ、プラークを効率的に除去する道具なのです。

入れるだけではなく、針金の先についているブラシの毛先を何度も出し入れし、ゴシゴシ歯に当てることによって汚れが取れるそうです。

歯ブラシ+歯間ブラシ使用→プラーク除去率9割

 

・歯並びがデコボコしているところは、歯ブラシをたてにして1本1本磨く。

・上の前歯の内側は、歯ブラシをたてにもち毛先を使う。

・上の奥歯の外側は、口を閉じかげんにし、歯ブラシを横にして歯並びにあわせて磨く。

・奥歯の一番後ろも忘れずに。歯ブラシの先端部の毛先を当てて磨く。

・下の奥歯の外側は、口を閉じかげんにし、歯ブラシを確実にあてて磨く。

・前歯の外側は、歯ブラシを横にして、歯並びにあわせて磨く。

・奥歯の内側は、口を大きく開いて歯ブラシを斜めに入れて磨く。

・下の前歯の内側は、歯ブラシをたてにして、先端部の毛先を使う。

    

プラーク(歯垢)が残りやすいところ

・左右上下の奥歯

・前歯の裏側

・左右の歯がカーブする箇所        

・歯並びの悪い箇所

・奥歯の奥側

★★2image.jpgaaaaa.jpg

  

これらの箇所はプラーク(歯垢)が付きやすく落ちにくので重点的に磨くことが大切です。特に奥歯の奥側は磨きにくので、"ワンタフトブラシ"のご使用をオススメいたします。

歯磨きが終わった後は、"舌と目線"で歯をチェックしましょう。

一通り磨き終ったら舌で歯を触ってみて、鏡で歯全体を目で見てチェック。

歯鏡(デンタルミラー)を使うと歯の裏側、奥歯をチェックするのにとても便利です。

 

 

<ワンタフトブラシ>

"ワンタフトブラシ"は、狭い部分まで細かく磨けるワンタフトヘッドでできています。歯面についたプラークをこすり落とすのではなく、毛先でプラークを破壊し毛細管現象でプラークを吸い取る仕組みで歯を清掃します。生え始めの歯や親知らず、複雑な形の歯、歯並びの悪いとろなど...

 

食べたら歯磨きの習慣を

飲食後は細菌が糖分を使って酸を作り出だす為、歯の表面は酸性状態となり、カルシウム、リンなどのミネラルが溶けだすといわれています。

口内の歯垢と細菌を取り除く事が重要ですので、食後早めの歯磨きをするのがいいと言われています。

 

寝る前の歯磨きが大事!◇ 

虫歯を防ぐには、唾液の分泌が大事だと言われています。ただ睡眠中は唾液が出にくい為、唾液の威力が弱まり、お口の中の自浄作用が低下するため、細菌が繁殖しやすい環境になってしまうので、虫歯になる危険性が高いと言われています。寝る前にしっかり歯磨きをして、プラーク(歯垢)を落としておけば、虫歯の危険はある程度防げると言われていますので『寝る前』の"歯磨き"は特に丁寧に磨く事が大切です。

 

皆様もぜひ、しっかり歯を磨いて歯磨き力を高めて、ご自身で虫歯、歯周病予防をおこないましょう♪

 

歯科助手 佐藤美布子

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こんにちは。歯科医師の信田です
本格的に暑い夏がやってきましたね。
夜になっても気温が下がらないので寝苦しい日々が続いていますが、皆様お変わりないでしょうか?

私は診療中、よく患者様から「神経をとったのにどうして歯が痛くなるの?」というご質問を受けることがあります。


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歯の中にある神経(歯髄)とはまた別に歯の周りには歯根膜という組織があります。
神経をとった歯であっても、歯根膜に細菌が感染したり、機械的な刺激や強い力が加わると、炎症反応が起こり、歯根膜炎になって痛みが出ることがあります。

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歯根膜とはなに?と思われる方も多いと思いますので今回は歯根膜についてお話ししたいと思います。
歯根膜は歯槽骨(歯を支えている骨)と歯根との間にある薄い膜のことです。
歯と歯槽骨をつなぐという役割のほかに、硬さや柔らかさを判断し、かみごたえを感じる役割や、歯に伝わる咬合力を調整する役割もあります。
歯は噛むことでかなりの衝撃を受けますが、この歯根膜がクッションのような役割をして歯や周りの骨を守ってくれているのです。
健康な歯でも指で動かすと揺れるのはこの歯根膜の機能のおかげで異常ではありません。
また歯を矯正で動かすことができるのもこの歯根膜があるおかげです。
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インプラント体や歯が骨と癒着してしまった場合は歯を動かすことができません。

歯根膜はとても敏感で髪の毛のような細い糸が口に入っただけの小さな刺激すら感じ取ることができます。
それほど敏感な歯根膜なので、炎症を起こすと、噛むと痛い!歯が浮いた感じがする!といった症状が出るのも無理はないと思います。

☆歯根膜炎になる原因☆
①虫歯菌による炎症
②歯周病による炎症
→虫歯や歯周病に関しては日ごろからの歯や歯茎のケアが大切になります。自分では気づかないうちに虫歯になっていたり、歯周病が進行していたりするので、定期健診を受けることによって早めに発見できる可能性が高まります。

③歯ぎしりによる炎症
→歯ぎしりについては、ご自身で意識することも必要ですが、当院ではマウスピースの装着をおすすめしています。

④根の治療後による炎症
→根の治療の際、根の先ぎりぎりまで汚れを取っていくので、根の先に接している歯根膜に刺激が加わり、2・3日痛みが続くことがあります。

⑤歯の破損や外傷による炎症
→歯をぶつけたり、折れたり、ひびが入って歯根膜炎になることがあります。ぶつけた時に歯の神経(歯髄)が死んでしまうことがあります。

歯根膜の炎症が起こるのにはさまざまな原因があります。
原因によっても治療法が違ってくるので、お痛みが続く場合はお気軽に相談してくださいね。

まだまだ暑い日が続きますが皆様体調に気を付けて夏を乗り切ってください。

歯科医師 信田麻耶
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