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歯の豆知識: 2016年2月アーカイブ

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皆様、こんにちは。歯科助手の佐藤です。
2月に入り益々寒さが厳しくなり、インフルエンザが流行してきましたが、皆様お体お変わりございませんか?
インフルエンザ、風邪を引かない為にも日頃から「あいうべ体操」「鼻呼吸」をして、自分自身の身体を守りましょう♪
                               
~お口の中にアマルガムはありませんか?~

今回私は、歯の詰め物である"アマルガム"についてお話しさせていただきます。
さて皆様は、"アマルガム"という言葉をお聞きになった事はございませんか?
実は私、当院でお仕事をさせていただくまでは、このアマルガムという言葉を聞いた事が無く、どの様な物なのかさえ知りませんでした。
当院で口腔内をみていただいて初めて、私の奥歯にある銀色の詰め物がアマルガムである事を知りました。

◇アマルガムとは?◇
アマルガムは、「歯科用水銀アマルガム」の略。
水銀と他の金属との合金の総称。
言葉の由来は、ギリシャ語の malagma =「やわらかい物質」という単語にあります。
加工が容易で殺菌性に優れているため、「主に虫歯治療に多く使用」されてきた歯の詰め物の歯科治療用材料です。
保険金属の一種で国に認定されていたそうで、使用されてきた期間は長く、150年も前から多くの充填治療に用いられていたそうです。

アマルガムの成分は、なんと水銀50%,銀35%,スズ9%,銅6%,少量の亜鉛から出来ている金属です。
アマルガムは、治療直後は銀色ですが、時間が経つと水銀が溶出して、黒っぽく変性するそうです。

現在、日本でもオーストラリアでも、アマルガムを使用している歯科医院はほとんどないそうですが、70年代をピークに近年まで頻繁に使用されてきた材料だと言われています。

◇アマルガムが治療に使用されていたのはどうしてでしょうか?◇
・アマルガムは歯髄 ( 歯の神経 ) に対する科学的な刺激が少なく、根管治療を要するリスクが低いと考えられていたそうです。
・コンポジットレジンやセラミックに比べると材料が比較的安いため、低コストでの治療が行える。
・歯を削り、型を取らずにアマルガムを流し硬化を待ち、調整と研磨を行うことで治療が完成し、当日の治療が可能であった。

◇では、どうしてアマルガムが治療に使用されなくなったのでしょうか?◇
理由①...安全性に疑問視された事にあります!
成分に水銀が50%含まれており、水銀が身体に及ぼす問題などメディアで取り上げられています。
水銀は神経毒性の強い金属です。
水銀は25°を超えると沸騰し始めるそうで、お口の中に入っている金属はいつも一定の高温状態で、唾液という水分に常に触れています。
雨ざらしの鉄がさびやすいのと同じで、アマルガムもお口の中で劣化し腐食し続けるそうです。
また、食べ物を食べる時などその摩擦熱で、水銀が含んだ蒸気を発するとも言われているそうです。
水銀の蒸気を体内に流し込み続けると、無自覚のまま体内に吸収され、内臓に蓄積され全身に悪影響を及ぼす可能性があり、不快な症状が表れる事も...

理由②...金属のため、完全硬化後は柔軟性がなく、完全硬化に約24時間必要です。
そして、金属だということもあり、電気、熱伝道性が高く熱い物を食べたり飲んだりした時、歯髄に刺激を与えてしまうこともあるそうです。
強い負荷がかかると、圧力はアマルガムの周りにある健康な歯の部分に力がかり、ひび割れを起こしやすい。

◇全身に表れる不快な症状とは?◇
疲労感,頭痛,肩こり,腰痛,不眠,イライラ,めまい,金属アレルギーなど
思い当たる症状はありませんか?
お口の中のアマルガムが原因の可能性も...

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◇金銀パラジウム合金とアマルガムの見分け方◇
金銀パラジウム合金→光沢のある銀色
アマルガム→黒っぽい色

私自身、アマルガムが入ったまま長年過ごしてきたのですが、アマルガムを除去していただいて、虫歯は無かったのですが、歯の内側に黒っぽい色がついていました。
それは、歯の内部で酸化し腐食したためだと院長に教えていただきました。

表面は見た目何もなっていなかったのですが、内部では異変が生じていた事、長年水銀が体内に流れ込んでいた事を知りとても驚きました。
以前は睡眠をとっていても疲労感が取れず、身体がいつも重い感じだったのですがアマルガム除去後、不思議な事に身体がとても軽くなったように思います。
また、金属アレルギーがあったのでアクセサリーも、合わない物を身につけるとかゆくなったり、肌が赤くなって湿疹が出たりしていたのですが、先日試しに肌に合わない物を身につけてみたところ、その日一日何の症状も出る事なく過ごす事ができました
歯の詰め物を替えるだけで、体調が良くなった事を身をもって体験する事が出来嬉しく思っています。

現在、原因不明で不快症状に悩まされている方が沢山いるとよく耳にします。
もしかしたら、身に起こっている何気ない不快症状は、アマルガムが原因なのかもしれません...

以前に奥歯の虫歯を治療したことがあり、銀色をした黒っぽい詰め物がある場合、それはアマルガムの可能性があります。
皆様も一度、お口の中にアマルガムが入っていないか、鏡で確認してみるのもいいかもしれませんね。

歯科助手 佐藤美布子

 

imahhkguioge.jpg上写真は、当院でアマルガムの除去を行い、レジン(歯と同じ色の樹脂)に交換した症例です。

1歯あたり、30分程度で処置が可能でございます。(保険適応)

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●1f35gggg●56565622img_staff_hamazaki.jpgこんにちは。衛生士の濱崎です。
インフルエンザが大流行していますが皆様はいかがお過ごしでしょうか?
インフルエンザ予防として当院でも取り入れている「あいうべ体操」が最近もテレビでも紹介されていましたよ
皆様もインフルエンザ予防に是非「あいうべ体操」で免疫力を高めてみて下さい。

今回私は別のテレビで放送されておりました「舌の筋力低下により全身の筋力低下に繋がる=老化」についてお伝えしたいと思います。

jnjio.png皆様、目を開けて片足で立ってみて下さい。
何秒立てますか?

60歳の方で平均18~28秒です。
10秒も立てなければ舌の筋力低下により全身の筋力が老化している可能性があります。

なぜ舌の筋力 低下により老化するのかと言いますと、口腔機能が少しでも衰えてしまうと硬い食べ物を自然と避けてしまいます。
その為、筋力アップに最も必要な「たんぱく質」が多く含まれている筋の多いお肉を食べる機会が減ってしまいます。
また、常にいつも1人でご飯を食べるという方は会話をしない事により口腔内の筋肉をさらに低下させてしまい負のスパイラルとなってしまいます。
このような生活習慣の場合は最悪寝たきりになってしまいます。

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そこで、弱った舌の筋力アップをする方法をお伝えしたいと思います。
(このトレーニングは日本歯科大学口腔リハビリテーションでも実際に行われているトレーニングです。)

食べ物の噛みごたえレベルが最上級のスルメを用意して頂き、1本口の中に入れ て下さい。
右奥歯で一回噛んで舌を移動させ左奥歯で一回噛んで下さい。

これをスルメが飲み込みやすくなるまで噛みます。
必ず1回噛んだら舌でスルメを反対側に移動させて噛んで下さい。
通常5分のトレーニングですのでそれより早くならないように気をつけて下さい。

 

このスルメトレーニングを1日3本、6日間する事により舌の運動量が増加し老化を防ぐ事が出来ます。

またいつも1人でご飯を食べる方はご友人でもいいのでなるべく人と会話しながら食事をするようにして下さい。

健康な人生を過ごす為、また家族の為にも筋力低下している方は是非このトレーニングをしてみて下さいね。

当院では皆様の口腔内の健康だけではなく、全身の健康を考え診療しておりますので是非一 度当院に足をお運び下さいませ。
一緒に健康な生活を送りましょう(^O^)/

衛生士  濱崎 美帆

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m4aim★ghh_staff_shida.jpgこんにちは。歯科医師の信田です。
二月に入って少し暖かい日もでてきましたね。
このまま春になるのか、もう一回寒くなるのかと思いながら日々過ごしています。

さて皆さまは歯を失うとどうなると思いますか?

一番に考えられるのは
ggdd1.jpg・咀嚼能率の低下です。なんとなく食べにくくなるかな~ということは皆さまも想像つくと思います。第一大臼歯一本失うとがなんと咀嚼能率が40~50%低下してしまうと言われていますし、総義歯の方は天然歯の方に比べると咀嚼能率が20%になってしまうそうです。
 
そのほかにも
・発音がしにくい
・ものがつまりやすい
・見た目が悪くなる

といったことが起こります。特に前歯を失うと口元が寂しい印象になって、審美的な問題になってきます。

確かに前歯を失うと気になるけど、臼歯(奥歯)を一本失ってもそんなに変わらないのじゃないの?と思われている方もいるかもしれませんね。
実際、臼歯がない状態のままにしていらっしゃる方を少なからずお見かけすることもあります。
しかしたとえ一本の歯であっても失ってしまうと
・隣の歯が倒れてくる、移動してくる
・対合歯(かみ合わせの歯)が伸びてくる
といったことが起きてきます。
そうなると歯磨きが行いにくくなり、虫歯や歯周病のリスクもあがります。
いざブリッジやインプラントをする時にスペースがなかったり、歯のある片側で咬む癖がついて咬合(かみ合わせ)のバランスが悪くなってしまって顎関節障害が起きることもあります。
一本の歯がなくなることで、複数の歯や顎関節、全体のバランスまで影響を及ぼす結果となってしまいかねません。


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もちろん歯を大切にして、失わないようにすることが大事ですが、もし歯を失った場合には、ブリッジ・入れ歯・インプラントなど患者様それぞれに合った処置がありますので、そのままなさらずにご気軽にご相談してくださいね。

歯科医師 信田麻耶

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