歯の豆知識: 2016年8月アーカイブ
こんにちは☆スマイルクリエーターの窪田です。
猛暑日が続き、ついつい水分塩分補給にとスポーツドリンクに手を出したりはしていませんか。
実はそのスポーツドリンク、落とし穴だらけなのです!!!
スポーツドリンクとは、運動や発汗した際に水分・塩分・ミネラル・ビタミンを素早く補給できるように成分が調整された飲料のことを示します。
スポーツドリンクに含まれている糖分も素早く吸収されます。
スポーツドリンクに含まれる糖分の量をご存知でしょうか。
500mlのペットボトル1本でおよそ20-30g、スティックシュガーで例えると10本分、角砂糖なら8個分の量に相当します((+_+))
さらに多量の「アスパルテム」や「スクラロロース」といった人工甘味料が含まれています。
人工甘味料の摂取は肥満や生活習慣病等を引き起こす危険性があると指摘されています。
血液中に糖分が一気に吸収され、血糖値が急上昇することで、急性糖尿病を引き起こす可能性もあるのです。
仮に糖尿病にならなくても、口腔内に多量の糖分がとどまることでお口の中はベタベタに。
そして虫歯の可能性をさらに高めるのが、スポーツドリンクの酸性度です。
酸性度の数値が5.5pH以下になると、歯が溶けるといわれているのですが、緑茶・麦茶が約6.7pHなのに対してスポーツドリンクが3.5pH、炭酸飲料が約2.8pHと、スポーツドリンクは炭酸飲料に次ぐ酸性度の高さなのです。
酸性度の高いものを摂取し過ぎると、酸で歯が溶ける酸蝕歯(さんしょくし)になる可能性が高まります。
日常生活や少々の運動等ではスポーツドリンクは必要ありません。
水や麦茶等で水分を補うか、どうしても必要な場合は市販のものではなく手づくりの経口補水液を口にしましょう。
身体に良いと信じて飲み続けた結果、ボロボロの身体になっていたなんてことの無いよう、正しい水分・栄養補給の知識を身につけましょう(*^^*)
スマイルクリエーター 窪田伶香
梅雨もあけて毎日暑い日が続きますね。
この暑さで食欲が落ちたり、クーラーによる冷えで体調が悪くなっていないでしょうか?
私は早速夏風邪をひいてしまいましたが、残りの夏は元気に頑張りたいと思います!!
皆さまも体調に気を付けて夏を乗り切ってくださいね。
さて先日私は院長、事務長、衛生士の榎本さん、濱崎さんと一緒に奈良ロイヤルホテルでのセミナーに参加してきました。
糖尿病内科医の西田亙先生による医療面接についてのセミナーで、以前より参加するのを私は楽しみにしていました。
西田先生は、「口腔内の状態が良くなると、糖尿病が良くなる!」と糖尿病と歯科の関係について言及されていて、「医科では予防という考えがまだまだ浸透していきにくいけれども、歯科では予防という考えがかなり浸透してきている。歯科から糖尿病やその他の病気を発見していくことができるのではないか!?そのためにはもっともっと医科と歯科が連携していく必要がある!」と歯科に向けて多くの講演をしてくださっている先生です。
西田先生は10年前までは90キロを超えるメタボで、体調も悪かったそうですが、「歯科と出会っ て生き返った!生まれ変わったら歯科衛生士になりたい!」とおっしゃっていました。
そんなご自身の体験もあって、歯科に恩返しをしたい、もっと歯科が伸びていってほしいとの思いで今回は医療面接についての講義をしてくださいました。
では医療面接とはどういったものなのでしょうか?
医療面接は、診療に入る前に医療者と患者様がお互いの良好な信頼関係を築くために行うお話です。
ついつい私たちは患者様の病態の情報ばかり得ようとして「どんな痛みですか?いつからですか?どこの部位ですか?」と決まりきったことを聞いてしまいがちです。
このような質問は閉じた質問といわれ、こちら側からの一方通行なお話になってしまいます。
確かにいきなり一方的な質問ばかりされては患者様も心を開くことは難しいですよね。
まず私たちは患者様が不安や恐れを持ちながらも来院したことを理解しないといけません。
そしてマスクを外し、アイコンタクトを取りながら「今日はどうされましたか?」と話しやすい雰囲気を作ることが大切になってきます。
私たちがこの患者様はどんな方なのだろう?と思うように私たちも患者様から見られています。
そのために私たちが身だしなみに気を付けて、正しい言葉を使って、患者様にわかりやすく説明することも大切です。
私たちが当たり前のように使ってしまう専門用語も患者様に対してはわかりやすい言葉を置き換えて使うことも気を付けなくてはいけないのだと改めて気づくことができました。
西田先生が「患者様は病気に対して心に傷を持ちながらも勇気を出して歯科医院に来院されています。まずそのことに、私たちはよく頑張って来てくださいました!と敬意の気持ちをもって患者様を受け入れなければなりません。そして来ていただいたからには、心に借金を作って帰っていただくのではなく、勇気をだしてきてよかったと心に貯金をして帰っていただかなくてはなりません。」と何度もおっしゃっていました。
患者様に「来てよかった、また来よう!」と思っていただくためにも、医療面接をより良いものにしていかなくてならないと感じました。
全く面識のない3人でグループになるので、最初は3分という時間の設定も長く感じられましたが、だんだんお話も広がって大変盛り上がることができました。
この体験では、他の方の医療面接を聞くことによって、自分にはない間合いや話し方、声の大きさなどについても学ぶことができたのがとても良かったと思います。
最初に患者様との信頼関係を築くことは本当に大切なことで、今回のセミナーではどのようにして医療面接をより良いものにしていくのかということを学ぶことができました。
私も話しやすい雰囲気で患者様を向かい入れ、患者様にご自身の病態だけでなく生活環境やお仕事についても広く語っていただき、その患者様それぞれのライフスタイルに合った治療法やクリーニングの方法などをお伝えしていけるよう心がけていきたいと思います。
歯科医師 信田麻耶