歯の豆知識: 2015年5月アーカイブ
今月の読書感想文は私が担当させていただきます。
さて、突然ではございますが、皆様赤ちゃんを胎内に迎え入れるまでに準備しておくべきこととして何を思い浮かべますでしょうか。
現在不妊症の増加や低出生体重児の出生率増加が社会問題としても取り上げられておりますが、それらの原因の一つとして、私たちが婦人科の知識に乏しいということが考えられます。
妊娠には準備が必要なのです。
その中でも私が着目したのは、もちろん【デンタルケア】についてです☆
日本は諸外国に比べて定期検診の受診率がぐんと下がります。
歯医者は歯が痛くなってから行く場所、そう思っておられる方がまだまだ多い証ですね。
しかし、実は口腔環境は生活習慣病の引き金になるだけでなく、流産や早産、低出生体重児と赤ちゃんの健康にも大きく影響しているのです!!
私たちは皆、口の中にたくさんの菌を抱えています。
その数なんと数にして約1億個!!(*_*)
そして何よりも気を付けたいのが【歯周病】です。
現在15歳以上の3人に1人は歯周病患者だといわれています。
甘いもの大好きでも歯磨きは適当(あるいはうまく磨けない)なんてことが起こると、歯の表面にべったりと歯垢がつきます。
その細菌が繁殖して歯周病になることも|д゜)
歯周病を引き起こす細菌が口から身体の中へ入り、炎症から生じる物質が増加してしまうと、子宮の収縮を早め、早産のリスクをなんと5倍にまで上昇させてしまうのです!
また、血液中に入った歯周病菌が胎児に影響を及ぼして低出生児が生まれることも。
このように赤ちゃんの健康を守るためには、まず口腔環境を整えることが大切なのです。
歯周病や虫歯チェックのためにも、日頃から定期的に歯医者に行く習慣を身につけましょう(∩´∀`)∩
母親のみならず父親に対するメッセージも沢山書かれているので、これから赤ちゃんを迎え入れたいと考えられている方や、知識を身につけておきたい方、どなたにもお勧めの1冊です。
スマイルクリエーター 窪田伶香