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歯の豆知識: 2016年9月アーカイブ

1232mg_staff_enomoto 565.jpgこんにちは、台風がきて、猛暑から一転、秋を感じる今日この頃ですね。
私の大好きな「食欲の秋」がやってまいりました(^◇^)!
そして、運動会シーズン、「スポーツの秋」でもありますね!
12月の奈良マラソン(いやいや、フルではなく、10キロですよ(^-^;)に向け、始動しようとしている(笑)、衛生士の榎本です。

さて、皆さま、病院や歯医者さんにかかるとき、初めての方は「問診票」を記入すると思いますが、そこに、「服用している薬」の記入欄があるのはご存知でしょうか?
そして、美希デンタルクリニックでは、数か月あいてお越しくださった患者様にも「服用中のお薬」を記入していただいております。
「薬」といっても、風邪薬のような一過性のものから、慢性疾患に対応してずーっと飲み続けるお薬など、理由、用途は様々あると思います。

歯科でも、歯を抜いた後に抗生物質を処方することもありますので、重複して出してしまうことのないように、処方時に、問診票の確認はもちろん、口頭での確認も行っています。
そのような、重複の問題もありますが、服用していることによって、歯科処置を見合わせたほうが良い場合や、逆に休薬してもらう場合もあります。
そこで、私が臨床に携わるうえで特に注意が必要だと感じた主な3種類の薬のお話をしたいと思います。

まず1つ目に「抗凝固薬」(ワルファリンなど)や「抗血小板薬」(アスピリンなど)があげられます。
いわゆる「血液をサラサラにするお薬」で、「血栓」という血の塊ができにくいようにするお薬です。
このお薬を飲んでいると、出血しやすい、血が止まりにくい状態になります。
そのため、歯を抜くときなど出血を伴う処置の時には、注意が必要です。
個人により服薬量、目的も異なるので、休薬して歯科の処置を優先するのか、服薬を優先するのか、医科の主治医の先生に相談することが必要不可欠です。

2つ目に「糖尿病薬」です。
薬を飲んでいるかどうかも大切になりますが、血糖値をコントロールできているかどうかの確認が必要になります。
ヘモグロビンA1cの値が7.0以下でないと処置をするのは難しいです。
そして、普段の処置の際も、食事前などで、血糖値が急降下すると低血糖発作(発汗、頻脈、ひどい場合は昏睡、けいれんなど)がでることもあり注意が必要です。
そして、外科処置の後は、傷が治りにくく、感染も起こしやすいため、処置中だけでなく、処置後の経過観察にも注意をはらう必要があります。

3つ目に「ビスフォスフォネート製剤」です。
このお薬は、主に骨粗しょう症のお薬で、骨折を予防し、骨を強くするお薬です。
ですが、身体の中と違い、口の中という細菌や汚れがたくさんある中で、歯を抜くなどの出血を伴う処置をすると、ビスフォスフォネートが白血球に作用して、殺菌物質が過剰に産生され、顎骨骨髄炎・骨壊死(顎の骨が腐る病気)が起こると考えられています。
つまり、普通は歯を抜いた後はボコッと穴があいていても、自身の免疫で骨を作り、歯茎が盛り上がってきます。
しかし、この薬を服用している場合は、お口の中の菌やご自身の白血球に対して攻撃をしているうちに、ご自身の顎の骨に対しても攻撃をしてしまい、歯を抜いたそのままの状態で、骨も戻ることもなく、歯茎が戻ってくることもなく、そのままの状態になるといわれています。
ただ、このような症状がでることは、服用をしている方の0.04%だそうです。
低い数値ではありますが、服用中の方は知っておいて損はないと思われます。

以上、3種類の薬の話をさせていただきましたが、他にも様々な薬があります。
私たち医療従事者にとっては「服薬状況」はとても重要な情報です。
たとえ、問診票に記入するタイミングがなくても、一言教えていただけると、今後の治療計画や、全身の健康管理の参考にもなります。
薬は飲まないに越したことはないのですが、やはり薬の手助けが必要な時もあります。

あいうべ体操+口テープ
https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2015/12/post-969.html
https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2016/04/post-996.html
https://www.miki-dental.info/miki-dental-staff-voice/2013/08/post-718.html
で、免疫力をあげて乗り切りましょう(^^♪

衛生士 榎本まりこ
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こんにちは☆スマイルクリエーターの窪田です。

私事ではございますが、先日我が家に家族が増えました\(^o^)/
愛犬Romy(ロミー)ちゃんです♪
まだまだ赤ちゃんですが、「歯もきれいに生えていて、大人になっても綺麗な歯並びになりそう」と言われ、犬ですが、一生自分の歯で美味しいごはんを食べてくれるといいな~なんて願う親バカっぷりを今から発揮しています。笑

話は人間界へと変わり...(笑)、皆様日本人の65歳から74歳までの約40%が入れ歯を使用していることをご存知でしょうか((+_+))約半数近く!
一体何が原因だと思われますか。老化?
いいえ、実は歯を失う原因のほとんどが歯周病だと言われているのです。

現代、先進国の成人5人に4人は歯周病と言われ、癌や糖尿病など様々な生活習慣病が行き交う中で、それらを上回って最も患者数の多い病気なのです。
歯周病は口臭や口腔内の炎症、歯茎の減退、歯が抜け落ちてしまうなどの症状に発展します。
そして歯周病の恐ろしいところは、口腔内の細菌が体内に侵入し、糖尿病や心臓血管疾患、骨粗しょう症、肺炎などの発症リスクが高まることです。
また、最近では歯周病と認知症との関係性も専門家によって発表され、認知症が進行する原因の1つであるとも言われているそうです。

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そもそも歯周病の原因とは何なのでしょうか。
歯の周りに石のようにつく「プラーク」と呼ばれる細菌の塊は細菌の住みかになるので注意が必要です。
プラークが唾液の中のミネラル成分(カルシウムやリン等)と結合して固まってしまったものを歯石と呼び、歯石ができるとそこに細菌が繁殖して毒素を放出することで、歯茎の炎症や口腔内の骨を溶かして歯周病を招いてしまうのです。



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生涯自身の歯で美味しく食事する幸せを噛みしめるためにも、日々の歯磨きの他、食生活などの予防にも努めていくことが理想ですね☆

当院では皆様の口腔内のみならず、全身の健康、そして生涯の幸せを願って定期的な健診をおススメしております。
今症状がないからこそ、是非一度当院に足を運んでくださいね☆

プロフェッショナルとしての意識を持って皆様が健康でいられるためのアドバイスをさせて頂ければ幸いでございます(o^―^o)

スマイルクリエーター 窪田伶香
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