歯の豆知識: 2016年11月アーカイブ
だんだん日が暮れるのが早くなってきて、一日があっという間に終わっていくような感じがしますね。
11月に入ってクリニックの飾りつけもクリスマスモードに変わり、夕方からは外のイルミネーションがとてもきれいに輝いています☆
ぜひ皆様もご覧になってくださいね。
さて今回は思春期のお口の中についてお話したいと思います。
思春期は子供から大人へと変化する時期で一般的に中学生の時期から始まり高校生の終了とともに終わるとされています。
個人差も大きく、早い子は小学校の高学年あたりから始まります。
身体的変化 としては、身長・体重が急激に増加したり、性ホルモンが分泌され男女の特徴も明らかになってきます。
学童期に比べると男子では肥満が増え、女子ではやせの傾向があります。
生活環境も大きく変わってきて、塾や部活などに費やす時間も多くなります。
食事をする時間も不規則になり、間食や夕食代わりの軽食、夜食が増えやすくなります。
また飲料なども自分で選んで購入したりします。
心の変化としては自立に向けて周囲の干渉を嫌がり精神的にも不安定な時期に突入します。
それまでは親とともに通っていた歯科受診に一人で来るようになったり、メインテナンスの中断が目立つようにもなります。
お口の中では永久歯のへの交換が11歳~12歳ころに終わり、14歳~15歳で第二大臼歯が萌出し永久歯列が完成します。
学童期に比べて口腔の状態は安定するはずですがこの時期ならではの問題点も多く見受けられます。
思春期のお口の中の特徴 としては
①う蝕・酸蝕症が増える
思春期のう蝕は減少傾向にあるもののまだまだ学童期に比べて多い。
女子は痩せたいという願望からちょこちょこ食べが増え、う蝕リスクが高まる。
運動時にスポーツ飲料を頻回飲むことにより酸蝕症も増える。
②歯肉炎(歯周炎)が増える
思春期になると歯石沈着の見られるものや深い歯周ポケットを有する者が増える。
女子では女性ホルモン増加による歯肉炎がみられやすい。
③不正咬合・顎関節症が増える
永久歯への交換により、歯列・咬合の問題が生じやすくなる。
顎関節の症状(痛みや雑音)を訴えるものが徐々に増加する。
これには第二大臼歯・第三大臼歯の萌出による歯列・咬合の変化や頬杖・片側噛みなどの態癖などの生活習慣、精神的ストレスなどが考えられる。
★思春期までに身につけておきたい習慣★
①セルフケアの習慣
今までは親が主導だった歯磨きを親に言われなくても自分から磨くんだという自覚や意欲をもっていることが大切です。
憧れのスポーツ選手や芸能人が歯にも気をつけているといった話題から自覚を持つのも良いと思います。
②正しいブラッシング習慣
朝食後と夕食後、または就寝前にのブラッシングが習慣化されていることが大切です。
自分に合ったブラッシングのやり方やフロスの使い方も習得する必要があります。
「寝ている間は唾が出にくいので、寝る前のブラッシングは大事だよ」と伝え、子供達にもいつブラッシングをするのが良いのかわかってもらえるような説明をしていくことも必要だと思います。
③正しい食習慣
夕食が不規則になって、間食や夜食が多くなっていないか、糖分の多い間食や飲料をとっていないか、ジュースやスポーツ飲料を水代わりに飲んでいないかなどの食習慣をチェックします。
おやつによっても虫歯になりやすさが違いますし、だらだら食べをしているといつまでもお口の中が酸性に偏ってしまい虫歯にもなりやすくなってしまいす。
部活や塾で忙しくなり、自分で間食や飲料を買う機会も増えてきます。
自分にとって良い食べ物、飲み物を選べるような知識を身につけていくことも大切になります。
小学校6年生ころまでに自分自身での健康を守る習慣を身につけてほしいと思います
当院では定期健診の際に歯磨き指導や食事指導も行っております。
子供達それぞれの口腔内や生活環境に合わせて指導を行い、正しい習慣を身につけていけるようしっかりサポートしていきたいと思います。
歯科医師 信田麻耶
長引く暑さもようやく終わり、木々の葉が赤みがかってきている辺りに秋を感じる今日この頃でございます (o^― ^o)
秋と言えば運動の秋、芸術の秋、読書の秋 ...そしてやはり何といっても食欲の秋ですよね☆
奈良県にも全国に誇ることが出来る秋の大和野菜が沢山あります。
扁平な形をしており、食感が濃厚で滑らかな粘り強さが特徴なので、山かけやとろろご飯にお勧めです。
大和いもには、でんぷん分解酵素のアミラーゼが米や麦等の消化を助け、粘りの栄養素であるムチンが胃の粘膜を護ります。
その他多くのビタミンを含んでおり、カリウムや植物繊維が高血圧の予防や便秘の防止に効果があると言われています。
長ネギに比べて白根部分が短くて太いのが特徴です。
白根部分にはタンパク質や辛味成分が多く含まれ、熱を加えることで特有の甘みと風味が出てくることから鍋などこれからの季節にぴったりの食材です。
ビタミン B・ Cも豊富でもちろん緑色の葉先まで美味しく食べることができます。
柔らかな肉質と豊かな香り、豊富に含まれる食物繊維が特徴です。
土に含まれる「雲母」という鉱物がごぼうの皮に付着して輝くことから、「金色に輝く幻のごぼう」とも呼ばれており、縁起物としてお正月のおせち料理などに使われます。
地元で採れたお野菜は、収穫されてから我々の手元に届く日も近く、新鮮な状態で食卓に並べることが出来ます。
最近ではスーパーの一角に生産者の分かる地元産野菜のコーナーを見かけることもしばしば。
あまり見たことの無い珍しいお野菜が並んでいることもありますので、皆様も是非楽しみながら食材を探してみてくださいね☆
地産地消に取り組むことが地域の活性化、そして私たちの健康な未来への道へと繋がるかもしれません。
奈良を愛し、奈良を食す秋も素敵ではないでしょうか (^▽ ^)