歯の豆知識: 2015年6月アーカイブ
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それは服用中の薬が歯科治療で問題が起こる可能性があるからです。
医科と連携して万全な体制で治療を行うことが重要になります。
今回は歯科治療において注意が必要な薬剤を以下に3つあげました。
①『骨粗鬆症のビスフォスネート剤』
歯科治療における抜歯や外科処置後の治りを悪くする副作用があり、顎骨壊死の危険性があるといわれています。
②『高血圧治療薬のカルシウム拮抗薬、抗てんかん薬のフェニトイン、臓器移植や自己免疫の病気で用いられるシクロスポリン』
長期の服用で歯肉の過剰な増殖を引き起こし、歯周病を誘発することがあります。
③『血液をサラサラにする薬』
外科処置後に出血が止まりにくくなるため、医科の担当医との相談が必要になります。
歯科治療は全身疾患との関連性を踏まえて行うことが必要です。
初診時に全身疾患、服用中の薬をお知らせください。
気になることがございましたら、お気軽にお声かけくださいませ。
衛生士 中谷真弓
こんにちは。衛生士の春名稚晴です。
いよいよ夏の到来を迎え、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、いつも「甘いものは控えてください」ということが多い立場ではありますが、今回は甘くて美味しいメープルシロップについてお話しいたします。
メープルシロップはおいしいだけではなく、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛といったミネラルをバランス良く含んだ自然食品です。
また、アミノ酸、有機酸、様々なビタミンも含まれていて、他の甘味料と比べるとエネルギーが低いという特徴があります。
そして、メープルシロップに含まれる54種類のポリフェノールの中には、炭水化物を糖に変える酵素を阻止する物質も含まれるそうです。
また、メープルシロップは、血糖値の急激な上昇を抑える低GI食品に指定されています。
さらに、メープルシロップを食べると、肝臓の害になるアンモニアの生成が抑えられることが期待されており、肝臓機能の保護に効果があるのではとされています。
そのため、メタボリックシンドロームや肥満症生活習慣病を予防することができるそうです。
買われる際には裏に書かれてある成分表示をしっかり見て、原産地と100%ピュアかを確認してくださいね。
○エキストラライトクラス
最も採取の時期が早い樹液で作られたものです。
淡い色調、やわらかくデリケートな風味が特徴で、口の中に甘さが残りません。主に料理やパン、お菓子にそのままかけて使われます。
○ライトクラス
エキストラライトの後に採取される樹液から作られたものです。
色調は薄く、味わいはやわらかで繊細です。
エキストラライトと同様、主に料理やパン、お菓子などにそのままかけて使われています。
○ミディアムクラス
ライトより採取時期が遅いものです。
市場で一番多くみられるタイプで、美しい琥珀色で味わいがあります。
エキストラライト、ライトよりメープル独特の風味が増し、様々な料理やパン、お菓子に適しています。
これ1本で、どんな食べ方や素材にも合わせることができますが、なかでも魚の煮付けや肉じゃがなど和風の煮物料理を格段においしくしてくれます。
○アンバークラス
ミディアムより更に時期が進むと、琥珀色とメープル独特の風味が濃くなり、豊かな香りと強いコクを持っています。
甘味も強く、口にしてからも長くあとをひきます。
豚の角煮や中華料理などに使うと、いつものお肉が高級ブランド肉の味に早変わりです。
もちろん、メープル風味を楽しみたい洋菓子作りにも最適です。
○ダーククラス
採取時期の最後に採取された樹液からつくられたもので、カナダでは主に食品加工用として使われています。
最も濃厚で、甘味も風味もメープルシロップの個性が最も強いものです。
少量でもメープルの風味を食材やお料理に与えることができます。
強い甘味は黒蜜にも似て、おもちやおだんご、みつまめなどの和菓子にもよく合います。
煮豆を作ると極上の仕上がりになります。
衛生士 春名 稚晴
6月に入り梅雨入りをしましたね。過ごしづらい季節になりましたが、皆様お体お変わりございませんか?
さて、皆様『ドライマウス』をご存知でしょうか?
テレビや雑誌などでも目にすることが多くなってきた『ドライマウス』
最近、「お口の中が渇く」「口臭が気になる」「虫歯になりやすくなった」など... といったお悩みはありませんか?
もしかすると、『ドライマウス』かもしれません。
※ 口呼吸をすると、口の中が乾いて、唾液がなくなり『ドライマウス』になりやすくなります。口呼吸を続けていると、慢性の扁桃炎、鼻炎や集中力の低下にもつながりやすいそうです。
近年ストレスを抱える人が増え、ドライマウスの患者数が急激に増加していて、潜在患者数は、800万人でおよそ9割が女性だといわれています。
『ドライマウス』とは?
『ドライマウス』とは『口腔乾燥症』のことです。
唾液の分泌が減ることで、お口の中の菌が増え、口臭・虫歯・歯周病・味覚障害・感染症など
さまざまな症状を伴います。
【 ドライマウスの自覚症状 】
1. 口の中が渇く、ネバネバする
2. 乾いた物がたべにくい(パン、ビスケットなど)
3. 虫歯や歯周病になりやすい
4. 夜、口が乾いて目が覚める
5. 味がわからなくなる時がある
6. 口内炎などができやすい
7. 話の途中でのどがつまり、会話がしにくい
8. 舌が痛い
9. 口臭がきつい
皆様、当てはまる項目がありましたか?
◆脱水状態◆
・口呼吸 → 口呼吸する人、眠っている時いびきをかく人は唾液が蒸発する。
・糖尿病 → 糖尿病では尿がたくさん出て脱水状態になる。
・薬の副作用 → 利尿薬などの副作用で、尿がたくさんでる。
⇓
口の中が乾きやすくなります。
◆唾液分泌量の減少◆
・唾液腺の病気(腫瘍、炎症,老化など)→ 唾液腺に腫瘍ができたり、炎症が起きたり、唾液腺の細胞の老化。
・精神的ストレス → 唾液の分泌は自律神経によって、コントロールされている為、緊張やストレスを感じると、交感神経が優位になり唾液の分泌が抑制される。
・喫煙 → 煙草の煙に含まれるタール,ニコチンなどの有害物質によって、血行が悪くなり唾液の分泌機能が低下する。
⇓
唾液の分泌量が減ります。
※ 唾液は、食べる・飲む・話すなど口の中の働きを助けたり、殺菌作用があるため、口の中から入ってくる細菌から身を守るなど、とても大切な役割を果たしています。
【 ドライマウスの対処法 】
ドライマウスを改善するには、唾液の分泌を増やす事が大切です。
日常生活でどのような、対策ができるのか?
◆ こまめに水分補給
1日の唾液量はなんと、1.5リットルほど分泌されます。
体内の水分が不足すると、唾液の分泌量も減ってしまうので、こまめな水分補給を行う
事が大切です。水分補給の時は、清涼飲料やお茶ではなく、水を飲みましょう。
◆ 咀嚼(そしゃく)回数を増やす
唾液を分泌する唾液腺は、咀嚼筋に影響を受けるので、食事の時はよく噛んで咀嚼筋を鍛え、少し固めの食べ物を選ぶ事が大切です。
◆ 軽い運動をする
唾液腺は、自律神経によって支配されていて、唾液の分泌をコントロールされています。
ストレスを感じる時は緊張状態が続いて、慢性的な口の乾燥が生じるそうです。
体を動かすと、自律神経のバランスを整える効果があるといわれています。気分転換にもなるので、日々の習慣に取り入れることがおすすめです。
◆ 酸味のある食べ物で刺激する
酸味(梅干し、酢の物など)は唾液分泌を促進します。梅干しは食べる事を想像するだけでも、
唾液がでるといわれています。
口腔乾燥が重度の場合は、痛みを伴う可能性がありますので注意が必要です。
◆ ガムを噛む
ガムを噛んで口や顎を動かすと、唾液腺が刺激されます。
舌の上でガムをコロコロ転がして、舌を動かすことも唾液の分泌に有効です。
ガムは、キシリトールガムがおすすめです‼
唾液は、口の周辺にある唾液腺から分泌され、主なものが3カ所あります。
・耳の下あたりにある耳下腺(じかせん)
・顎のしたにある顎下腺(がっかせん)
・舌の下にある舌下線(ぜっかせん)
この唾液腺を指でクルクルとマッサージすると唾液の分泌を促進する効果があります。
特に、耳下腺と顎下腺は唾液量の95%を占めるので、口が乾いていると感じたらマッサージしてみましょう。
◆ 舌の体操 『あいうべ体操』をする
① 「あー」と口を大きく開く
② 「いー」と口を大きく横に広げる
③ 「うー」と口を強く前に突き出す
④ 「べー」と舌を突き出して下に伸ばす
出来るだけゆっくりと、「あいうべ」で4~5秒、1分間に10回程度が目安
◆ 口テープ(睡眠時)
睡眠時は無意識になるため、口呼吸になってしまいがちです。特に睡眠時は唾液の分泌量が
起きている時に比べて少ないです。眠っている間に口呼吸を防ぐのが「口テープ」です。
口にテープを貼って寝るだけと、とても簡単です!強制的に鼻呼吸を行うようにします。
呼吸はすべての基本であり、睡眠,運動,勉強にも影響があるといわれています。
『ドライマウス』は「たかが口の乾燥じゃないの?」と「たかが」なんて思っていませんか?
ドライマウスは単に口の中の病気ではなく、疾患のサインとして全身疾患にも結び付くことがあるといわれています。
顎や舌の筋肉を使わないでいると、唾液がどんどん出ない状態になり全てが悪循環になります。
ドライマウスになると、虫歯や歯周病にもなりやすくなるため、見過ごしてはいけない症状です。
「たかがドライマウス」なんて思わないで、自覚症状のある方はしっかりと検査や治療を受ける事をおすすめいたします。
歯科助手 佐藤 美布子
梅雨に入って少し肌寒い日もありますが皆様お変わりないでしょうか?
今回はお米についてお話したいと思います。
私たちの食生活の中でとても身近な存在のお米ですが、最近ではお米をほとんど食べない方も増えているそうです。
確かに、パン派の方やラーメン、パスタなどの麺類が大好きな方などいろいろいらっしゃいますね。
前回お話させていただいた朝食についても、お米、パン、シリアルなどいろいろな選択肢があると思います。
でもやはりお米は美味しくて大好きですし、お米を食べていると体の調子も良いので、私の場合はほとんど毎食お米を食べています。
朝の忙しいときでも、子供にはおにぎりを握ってできるだけお米を食べさせています。
日本人の主食はお米です!とは言いがたい状況ですね。
お米の消費量の減少は日本の国内自給率の減少にもつながっています。
輸入に頼って、日本の農業がますます衰退していくのではないかと不安になってしまいます。
そして世界でも評価の高い和食はお米なしには語ることができません。
和食にパンは合いませんよね・・・。
日本の食文化を大切にしていくうえでもお米の魅力について考えてみたいと思います。
お米の良いところは
粒で食べるので太りにくい
でんぷんを体内に吸収するためには、サイズが小さくなるよう噛んだり消化液で分解することが必要なのですが、小麦を粉状にして加工してから作られたパンや麺は、分解がとても容易です。
お米は粒なのでパンや麺類に比べると、消化吸収に時間がかかるので腹持ちが良くなります。
糖尿病や肥満予防にも効果的です。
またお米にはミネラル、ビタミンも豊富に含まれています。
「粒」だから、噛む回数が増える
そして、粒のままお米を食べるということは、パンや麺よりも噛む回数が自然と多くなり、食事の満足度アップにつながります。
唾液がたくさん出て、噛む事による健康効果が得られます。
お米は、食品添加物が使用されていない
お米を食べる際の加工は、水を加えて吸収させ、加熱して炊くことのみです。
中華めんには「かんすい」という食品添加物が麺のコシを高めたり色調をよくするために使用されています。
パンの場合は、小麦粉に塩・バター・砂糖・乳製品が加えられ、自然と脂質やカロリーが多くなりがちです。
市販のパンとなると、これらに加えショートニング・ソルビトール・増粘剤・酢酸 Na ・ pH 調整剤など多くの食品添加物が使用されています。
パンに限らず私たちの食生活は食品添加物なしには成り立たないものですが、1日3回の主食をお米中心にすることで、生涯で摂取する食品添加物の量を大幅に減らすことができれば良いですね。
食べ合わせが良い
パンはマーガリンやバター、ジャムなどをつけて食べることが多く、また合うおかずもソ-セージやベーコン、オムレツ、ムニエルなど脂質が多くなりがちです。
お米は淡白な味を特徴とするので、どんな食材、どんな調理とも組み合わせることができ、和食・洋食・中華のいずれにも主食となります。
お米と相性の良い和食のおかずは低カロリーで脂質の摂取を抑えることもできます。
納豆・魚・おみそ汁など一緒に食べれば栄養バランスも良くなります。
和の食材や調味料は、健康効果の高いものが多く、世界でも注目を集めています。
主食に何を食べるのかということは、毎日のことなので積み重なっていくと体への影響も大きいですよね。
お米を食べることは体にも良いですし、日本の食文化を大切にしていくことにつながっていると思います。
これからもお米中心の生活を心がけ、また皆様にもお伝えしていけたらと思います。
歯科医師 信田麻耶
近畿地方も梅雨入りし、暑さ落ち着いた反面、じめじめしてきましたが、おかわりないでしょうか。
衛生士の榎本です。
我が家の子供たちは、春の運動会もおわり、まだまだ先の夏休みを首をながーくして待っている今日この頃です(--;)。
さて今回は、当院でもご紹介している、
管理栄養士の幕内秀夫先生が書かれている「じょうぶな子供をつくる基本食」の本のお話をさせていただきます。
お子さまに、好き嫌いはありませんか?
「食事」をしっかり食べてくれますか?
むらがあったり、食事にかける時間が長かったり、しませんか?
もし、何か「食事」に関する悩みがあれば、「食事以外」のことにも目を向けることをおすすめいたします。
例えば、、、
1、おやつを食べていませんか?
2、食事中TVをつけていませんか?
3、ジュースを飲んでいませんか?
4、外遊びをしていますか?
1→おやつでカロリーをとってしまい、お腹いっぱいの可能性が高いです。
2→食事に集中できていない
3→ジュースだけでもカロリーをとってしまい、お腹いっぱいの可能性が高いです。
4→しっかり動けばちゃんとお腹がすきます。
もし当てはまる項目があれば、思い出してみてください(^_^)
幕内先生は、おやつは、四回目の食事として考えていらっしゃいます。
究極のおやつは、「おにぎり」と「水」とおっしゃっています。
我が家の子供たちは、常に家の中でも、外でも動き回っています(--;)。
わが家の子供たちは「食べる」ことより「しつけ」が必要不可欠です(笑)。
マラソンといっても2~5キロの間ですが(--;)。
そして、マラソンに行くときには、おにぎりを持っていっています。
マラソン前後のおにぎりは格別で最高のごちそうです!
飲み物も、イオン飲料ではなく、持参するのは「麦茶」のみです。
わが家の子供たちは、運がよければエイドに設置されている一杯のイオン飲料のために走っているのかも知れません(笑)。
そして、家族皆で体を動かし、家族皆でごはんを食べて、実に究極に幸せな時間を過ごしています☆
今年はまだまだマラソンチャレンジしますよ~(^_^)
じょうぶな子供を育てるには、子供以上にじょうぶな母になります(^_^)
衛生士 榎本 まりこ