歯周病菌について
今回は、先日テレビで放送されていた歯周病菌について書きたいと思います。
みなさま、ご自身のお口の中に歯周病菌がどれ位いるかをご覧になった事はありますか?お
口の中には、様々な菌がいます。
そのなかでも歯周病とは、痛みがなく、気づかないうちに歯茎が炎症を起こし、どんどん進行していく恐ろしい病気です。
しかも、この歯周病菌が血液の中に入っている可能性が高いのです。
そこで、そのテレビ番組では約8割が歯周病に感染していると言われている40~60代の男女10名を対象に血液中に歯周病菌が侵入しているかの実験がされていました。
そして10名中9名の方が血液中に歯周病菌が見られました。
そこで、とある女性が体験談をお話されていたのですが、女性は、たびたび胸のむかつきを感じる事となり、それからしばらくすると、胸の痛みを起こし、薬を飲まなければならない状況にまで陥ったのです。
そうです。心筋梗塞になっていたのです。
原因は、血液中の歯周病菌が体中を巡り、心臓へ辿りついた後に血管の壁に張り付いていたのです。
また、歯周病菌により脳梗塞のリスクも3倍高くなると言われています。
歯周病菌が体内に入ると、インスリンが働く作用が妨害され、糖分が吸収され糖尿病のリスクも高まります。

また、食道癌、早産、高血圧も歯周病菌と関与しているといわれています。
この歯周病菌が体内に入るきっかけとなる1番の原因が、食事中です。
歯周病により、歯茎の表面が崩れ毛細血管がむき出しになり、食事をする度に、物を噛む振動で菌が拡散し血管の隙間に入るのです。
予防法としては、この歯周病菌は、空気を嫌いますので、歯周ポケットに隠れます。
そのため、歯科医院にて機械を使ったお掃除をして、歯周ポケットをなるべく浅くする事が重要です。

感染経路なども詳しく説明させて頂いた後に除菌をするお薬やカビ予防を対象した歯磨き剤もご用意しております。
ぜひ一度、ご自身のお口の中の状態を見てみませんか?
衛生士 濱崎美帆