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虫歯予防について: 2015年11月アーカイブ

★●5656img★_staff_sato.jpg皆様こんにちは。歯科助手の佐藤です。
11月も中半を迎え紅葉シーズンとなりましたね♪
また、体調を崩しやすい時期でもありますので、皆様体調管理にはお気を付け
くださいね!

今月の読書感想文は、私が書かせていただきます。

今回は、「歯は磨かないでください」という本を紹介させていただきます。
この本は当院スタッフの間でも読ませていただいている本でもあります。

★5555attachment00.jpgこの本の著者である豊山とえ子さんは、今までのべ3万人もの口内を見てこられた歯科衛生士であり、旦那様とともに"削らない歯科治療をする"歯科医院を経営されています。

内容は、歯科衛生士としての長年の経験や実践から導き出されたもので、人はいかに間違った歯のお手入れをしているのか、歯垢や歯石の原因となるバイキンを取り除く事がいかに大切で、正しい口内ケアによって虫歯、歯周病も抑えられ、またお口の中の菌はさまざまな病気を引き起こすなど...
歯のお手入れの目的は「細菌をコントロールする」事が大切で、それが体の健康につながると書かれています。

まず私はこの本のタイトルである「歯は磨かないでください」に衝撃を受けました。
どの様な内容なのか逆に興味を持ちました。そしてこの本を読んでいくうちに本当の
「歯のケア」とは何かについて知ることができました。

毎日歯を磨いているのに、虫歯になってしまった経験があるかと思います。
私もその一人です。
ではどうしてきちんと磨いているのに虫歯になってしまうのか?不思議に思った事はないでしょうか?

豊山さん曰く「歯磨き」と言う言葉のひとり歩きが、歯磨きをしても虫歯を増やす原因になっていると指摘されています。
日本人は虫歯になるまで歯科医院に行かない傾向があり、その為自分の歯ブラシの使い方、ケアの仕方が正しくないということに気づかない事が多々あるようです。
また日本人の虫歯は、先進国の中でもダントツ多く、他の先進国と比べて甘い物を控えているにも関わらず虫歯が多いとも言われています。
毎日歯を磨いている人95%
1日2回以上磨いている人73%
毎日3回以上磨いている人25%
ときどき磨く人人は全体の2%
磨いてない人1%

ここまで熱心に歯を磨いているにもかかわらず、日本人に虫歯が多い理由として挙げられるのが、他の先進国に比べて定期検診、予防処置で歯科医院での受診が少ないこと。
そして、歯磨きの仕方が間違っているため、プラーク(歯垢)が取り除けていないことだと指摘されています。

海外では「歯磨き(Toothbrushing)」とは言わず「プラークコントロール」と言って「口の中の細菌を取り除き、お口の中の細菌を減らす目的」として教えられているとのこと。
虫歯や歯周病を予防するうえで最も大切な事は、お口の中の除菌を徹底する事が大事であり、ケアするポイントによって使うべき道具も違って、いかに上手く使い分けるかだと書かれていました。

歯を磨く時、歯の表、裏側をどれだけ頑張ってゴシゴシ磨いても、また歯ブラシだけですべて済まそうとしてもプラークが取れていなければ、磨いてないのと同じだと言われています。
ちなみに、歯垢1グラムにつき、およそ1億個のバイ菌がついているそうです。

お口のお手入れで大事なのは「歯と歯の間」「歯と歯肉の境目」「奥歯の噛み合わせの溝」
この3つを重点的にお手入れすることが虫歯、歯周病予防に一番効果的であると言われています。
★565attachment01.jpg
「歯と歯の間」フロスや歯間ブラシで
「歯と歯肉の境目」歯肉を傷つけないように、プラークだけを落とすことが大切
「奥歯の噛み合わせの溝」くぼんで複雑な形状している所が虫歯になりやすい

そして、歯ブラシにプラスして必要なのが、デンタルフロスや歯間ブラシ
特に、歯と歯の間は年齢とともに隙間があいてきて、あいた部分にびっしりとプラークがつきやすいので、デンタルフロス、歯間ブラシが必須に

「歯のケア」のために最も大切なのは、
歯を磨くのではなく、歯についているバイ菌を取り除き「細菌をコントロールする」ことで、歯のケアの原点であると。

この本をとおして、ケアの仕方や、自分でケアするのにどんな物が必要か、鏡を使って自分の歯や歯肉をきちんと見ながら正しくケアすることや、歯と歯茎の健康は全身の健康に深く関係しているので、より丁寧なケアが大切だと思い知らされました。

"セルフケアの鍵"="プラークコントロール"お手入れの仕方をかえることで歯は一生の財産になります。
デンタルIQの高い人は、自分の歯は自分で守ろうという意識の高い人。
技術的には、歯ブラシ、歯間ブラシ、フロスを上手に使える人。

歯のお手入れの本来の目的は、病気になりたくないから...
歯にまつわる病気や、顔の中での歯の印象、歯を大切にすることの重要性、口腔内の健康は、体全身の健康につながります。

歯がキレイになることによって、どれだけ人生を素晴らしいく感じることができるのか、生涯自分の歯で美味しい物を"食べる"ためにも、歯科医院は悪くなった歯を治療するだけではなく、体の健康診断と同じように歯も定期的に健診することで、歯を悪くしないように予防することも出来るのであると再認識することができました。
そして幅広い知識を学ぶことができこの本との出会いに感謝したいと思います。

歯科助手 佐藤美布子
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