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審美歯科: 2015年11月アーカイブ

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皆様こんにちは。衛生士の伊東です。
ハロウィンも終わり、当院の飾り付けも可愛らしいクリスマス仕様になりました
皆様がよく感動されるこのディスプレイは、いつも院長が休日を使って丁寧に飾ってくださっています
各お部屋でそれぞれ違った雰囲気をどうぞお楽しみくださいね(*^-^*)

今回は、『ファイバーコア』についてお話させていただきたいと思います。
皆様の中にもご存知の方はたくさんいらっしゃると思いますし、当院で治療を受けられている方にはよくおすすめしておりますので、実際にこの治療を選ばれた方も多いと思います。
そんなファイバーコアについて、時間が限られた診療中にはお話しきれないところまで、詳しく書かせていただきますね。

まず、ファイバーとは・・・グラスファイバーの略です。
グラスファイバーは、ガラスを溶かして引き延ばし、繊維状にしたものになります。
コア=土台(歯の土台)ですので、ファイバーコアを簡単に説明すると、グラスファイバーのピンで補強したレジン(プラスチック)の土台ということになります。
太さ約10μmのグラスファイバーを束ね、その間に高強度のマトリックスレジンを重合させたポスト(芯)を心棒に利用したレジンコアになります。

歯の根の内部まで進行した虫歯を治療する場合、細菌に感染してしまった神経をとることになります。
残っている歯を守るために人工的な冠を装着することが必要になりますが、神経をとった歯はもろく破折しやすいため、歯の補強と冠がすぐに取れないようにするためにも、神経のあった部分に土台(コア)を入れなければなりません。
コアの素材は従来、保険適応の金属(メタルコア)が主流でしたが、歯根を形成する象牙質の硬さに比べて金属のほうが硬いために、噛んだ時にかかる応力が歯根へ集中し、歯根にひびが入ったり、割れてしまったりする危険性があります。
一方、ファイバーコアであれば、弾性係数が歯の象牙質と近いので、歯のたわみに応じて屈曲しながら応力をうまく分散し、歯への負担を大幅に軽減してくれるのです。
また、神経をとった歯は、将来的に歯根の先に炎症を起こすこともよくあり、再治療の際に土台を外す過程で歯根が割れてしまうリスクも出てきます。
歯根が割れてしまうとどうなるのか?
...残念ながら抜歯しか道は残されていません。

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では、ファイバーコアのメリットについてお伝えいたします。

①歯質とより近い性質であるため、保険のメタルコアと比較すると歯質や接着剤とも一体化しやすい。


②硬さや弾力性が自然の歯に近いので、強い力がかかった場合も歯根が割れにくい。


③光の透過性があり歯に似た白さのため、透明感のある歯を再現できる。


④強度が高く、耐久性がある。


⑤金属を使用しないので、歯肉の変色や金属アレルギーなどの心配がない。


⑥歯を削る量が比較的少ない。

また、当院ではファイバーコアの治療の際に、歯根の先が膿んでくるのを防ぐために殺菌作用のある薬(3Mix無菌化治療または、5Mix無菌化治療を併用 保険適応外)を使用する点も大きなメリットとなります。

いかがですか?見えない部分の土台も、実はとても重要であることがお分かり頂けたかと思います。

皆様が今後、歯の土台の治療をされる際には是非参考になさってくださいませ。

衛生士 伊東奈美

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