歯列矯正中におすすめの食事とは?野菜不足に注意!メニューを紹介

皆さんこんにちは。
美希デンタルクリニックです。

矯正治療中は食が進まなくてダイエットに成功した、なんて話を聞くことがあります。ですが、食べられないで痩せると野菜不足などで栄養が足りなくなってしまうので、健康にも矯正にもよいとはいえません。

 

矯正治療は、歯を支える骨の新陳代謝を利用して行われます。

 

栄養不足になると、矯正治療にもよくない影響が出てくる可能性がありますので、しっかりと栄養をとって、代謝機能アップを目指したいところです。

そこで今回は、矯正治療中でもおいしく食べられて栄養が摂れる、おすすめの食事メニューについて紹介したいと思います!

 

矯正中の食事は「やわらかい料理」がおすすめ!メニュー一覧

ワイヤー矯正装置をつけている時は、なるべく噛み切る、咀嚼する、という噛む労力が少なくて済む料理を選ぶのがコツです。

矯正中でも、柔らかく食べやすいおすすめのメニューはこちらです。

 

「やわらかい料理」のおすすめメニュー一覧

  • おかゆ、雑炊
  • やわらかいパン
  • うどん
  • とうふ料理
  • たまご料理
  • 鶏つくね
  • 煮込みハンバーグ
  • ポテトサラダ
  • シチュー、スープ、味噌汁などの汁もの

 

ひき肉料理なら噛みきる必要が少なくて済みますし、硬い野菜もシチューやスープの具として柔らかく煮込むといいでしょう。やわらかくすることで、さまざまな食材を食べられるようになり、タンパク質からビタミンまでバランスよくたっぷりと栄養を取れます。

 

なお、調理法とともに気をつけたいのが栄養素です。やわらかさだけにこだわらずに、野菜やお肉、おさかなをバランスよく摂るように意識しましょう。

健康のため、栄養バランスの取れた食事を心がけてくださいね。

 

歯列矯正中はカルシウムなどの栄養素をバランスよく

矯正治療中におすすめの栄養素としては、まずはカルシウムがあげられます。
歯を動かしていく時に、カルシウムが必要となるからです。

 

矯正治療では矯正装置を使って、歯と歯槽骨の間にある「歯根膜」に力を加えます。
すると力の加わった歯根膜では「破骨細胞」が骨を溶かして吸収し、同時に力の加わっていない反対側の歯根膜では「骨芽細胞」が骨を作っていきます。

歯を支える骨を「吸収する働き」と「骨を作る働き」が同時に起こることで、歯は少しずつ動いていくのです。

 

ところがカルシウムが不足すると、骨を形成できなくなってしまいます。

そのため、矯正治療中にはカルシウムを積極的に摂るのがおすすめです。

 

ただし、カルシウムだけをたくさん摂ればいいということではなく、その他の栄養素もバランスよく摂ることが大切です。

 

矯正治療中に摂取したいおすすめの栄養素とは?

わたしたち人間の身体をつくるためには、

  • 身体を動かすエネルギーになる「糖質」「炭水化物」
  • 身体を作る「タンパク質」「ミネラル」「脂質」
  • 身体の調子を整える「ビタミン」「ミネラル」

これらをバランスよく取り入れる必要があります。

 

なぜバランスが大事かというと、栄養素というものは何かひとつだけ取ればいいというものではなく、それぞれの栄養素が助け合ってこそ役立つ形になるからです。

 

すでにお伝えしたように、「カルシウム」は矯正治療の過程に欠かせません。
そんな「カルシウム」とともに欠かせないのが、吸収を助ける「ビタミンD」や「ビタミンK」です。また、体内機能を動かすエネルギー源になる「糖質」や「炭水化物」も吸収には必要です。

 

さらに、骨を強化するためには身体を支える筋力アップも必要です。筋肉を作るためには、「タンパク質」と「脂質」もなくてはなりません。

栄養バランスの取れた食事をしよう」という定番中の定番のアドバイスは、実はとても理にかなっていて、効率よく矯正治療を進めるためにも重要なことなのです。

 

カルシウムの吸収率がいい食材

カルシウムを効率的に摂れるように、次のような吸収率の高い食べ物を選ぶのもおすすめです。

  • 牛乳:平均吸収率が50%。日常的に食べられる食材としてはもっとも高いです。
  • 小魚:平均吸収率30%。
  • ホウレン草:平均吸収率が17%。

吸収率がいい食べ物を、吸収を助けるビタミンDやKと組み合わせると、さらに吸収しやすくなります。
たとえば、次のようなメニューがおすすめです。

  • ひじきと小松菜の白あえ:油揚げも入れるとカルシウムがアップします!
  • 納豆とじゃこのかき揚げ:カルシウムが豊富な納豆とじゃこがダブルで採れます
  • 鶏肉と小松菜の炒め物:小松菜の葉にはカルシウムが豊富です。
  • カニとかぶの葉のサラダ:かぶの葉とカニの身にはカルシウムが多く、ビタミンCも含んでいるので吸収がよくなります。
まとめ

歯列矯正中の食事メニューは、「やわらかい料理」がおすすめです。

 

野菜不足にならないか、また料理に含まれる栄養素も考え、骨を作る「カルシウム」はもちろん、エネルギーになる「糖質」「炭水化物」、身体を作る「タンパク質」「ミネラル」「脂質」、身体の調子を整える「ビタミン」「ミネラル」などの栄養素もバランスよく摂るよう心がけましょう。

 

美希デンタルクリニックでは、矯正治療中におすすめの食事メニューや必要な栄養素などについてもアドバイスしています。
矯正中のお悩み、疑問、困ったことなどがありましたら、何でもお気軽にご相談くださいね。