2022年度4月・5月・6月度のランチミーティング
2022.6月のランチミーティング
ゲストの皆様、こんにちは。
スマイルクリエーターの鈴木です!
早いものでもう今年も半分が過ぎ、夏が到来してまいりました。
暑い日や少し冷える日、気圧の変化などが激しいですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?(*^_^*)
暑いので冷たい麺類やアイスなどばかり食べていると、胃腸の調子が悪くなり、栄養状態にも影響しますので、お気を付けくださいね!
2021年度12月度ランチミーティング |奈良市学園前駅の矯正歯科なら美希デンタルクリニック (miki-dental.info)
以前のブログで紹介させていただきました「腸ケア」についても、再度ご覧になってくださいね♪
さて今回は、4~6月に行いました勉強会について、まとめてご報告させていただきます。
3月からみんなで見ていた「オーソモレキュラー栄養医学」についてのオンラインセミナーの続きになります。
前回のブログで、血糖コントロールの重要性と、それに必要なタンパク質・鉄・ビタミンCなどの栄養素が大切だよ、ということはお分かり頂けたと思います。
今回はそれらの栄養素について詳しく説明するのと、それらの栄養素を吸収できなくなる病気、ピロリ感染についてお話し致します(*^_^*)
① タンパク質
何をとってもまず第一に大切なのが、そう、「タンパク質」ですね!
もう何度も言っていますのでお分かりだと思いますが(笑)
頭の先端から足のつま先までの細胞、血液やホルモンなど、私たちの体のすべてを作っているといっても過言ではないタンパク質。残念ながら、現代人はほとんどの人がタンパク質不足に陥っています。
一日に必要なタンパク質量は、大人一日当たり「肉400g+卵3つ」です!!
足りていますか?食べているつもりになっていませんか?
成長期のお子様、運動や肉体労働をする方、出産後または授乳中の女性はさらにたくさんのタンパク質が必要です!
お肉だけじゃなく、卵・チーズ・ナッツ・ハムなどの食材を使いながら、無理なく摂っていきましょう(^^♪
②
鉄
鉄、と聞いたら皆様はきっと貧血を思い浮かべると思います。
確かに鉄欠乏による貧血は世界的にもっとも多く見られる病気のひとつです。
貧血になると全身に酸素が運べなくなり、動悸や息切れを引き起こします。
常に身体がだるいのって辛いですよね(>_<)
ですが、「血液検査で鉄の項目は引っかからなかった=鉄が足りている」ではありません!!
検査で問題がなかったり、ひどい症状が出ていなくても「隠れ貧血」には注意が必要です!
隠れ貧血とは、知らない間に鉄分が不足し、貯蔵鉄(フェリチン)を使ってしまう状態を指します。
【先日、NHKのあさイチでも、隠れ貧血が取り上げられていましたね。】
隠れ貧血では、「なんとなくだるい」「疲れが取れない」といった体の不調をはじめ、「肌がカサつく」など美容面の不調として現れることもあります。お肌のハリがなくなったなどの肌トラブルを、年齢のせいにしていませんか?
その悩み、鉄の摂取で解消できるかもしれません(*^_^*)
また近年の分子栄養学の発展で、軽い鉄欠乏症とよばれる状態でも、貧血以外にうつ病やパニックなど精神疾患にもかかわってくるのと分かってきました!
よく聞く女性の産後うつ。あれも鉄欠乏によって引き起こされることがあります(>_<)!
それ以外にも睡眠障害だったり、やたらイライラしたり、風邪を引きやすかったり・・・
鉄は健康にとってとても大事な栄養素ですので、これもしっかり摂っていきたいですね!
さて、鉄と言っても栄養素の鉄には2種類あり、ヘム鉄と非ヘム鉄に分かれます。
<ヘム鉄>
肉や魚に含まれ(特に赤身)、吸収率が高い(10~20%)
<非ヘム鉄>
ひじきやほうれん草、プルーンなどの野菜や穀類に含まれるが、吸収率が低い(2~5%)
吸収率もよく、タンパク質もとれるヘム鉄の摂取をおススメします(^^♪
一番良いのはやはりレバーですね!レバーを食べると、ビタミンAも同時に摂れますよ。
またコーヒー、緑茶に含まれるタンニンは、非ヘム鉄の吸収を妨げるといわれていますので、食後のティータイムにはご注意ください!
特にインスタントコーヒーはやめましょう。飲むなら豆からひいたコーヒーのほうが良いです。
コンビニの鉄サプリもあまりお勧めはしません。医療用サプリはきちんと体内に入ってきますが、市販のサプリは添加物も多く、ほとんど体内に入ってきません。。。
やはり一番いいのは食材から摂取することです。美味しく楽しく健康に近づけます(^^♪
③
ビタミンC
美容や健康に大事と言われているビタミンC。
実は様々な効果があるのをご存知でしょうか?
ビタミンCの働きを大きくまとめて紹介すると以下のようになります。
働き |
不足すると起きる症状 |
コラーゲンを作る |
しわができやすい・傷が治りにくい |
免疫力を高める |
感染症にかかりやすい・がんになりやすい |
ステロイドホルモンを作る |
ストレスに弱くなる・疲れがたまりやすい |
鉄の吸収を助ける |
貧血になりやすい |
酵素の働きを助ける |
肝臓の解毒作用が低下する |
メラニン色素をストップする |
しみ・そばかすができやすい |
たくさんの働きがありますね!
歯科的にも、抜歯やインプラント治療をした人の手術の傷の治癒を早めたり、歯茎からの出血(歯周病・歯肉炎)の予防・改善をすることができるなど、素晴らしい効果があります。
こんなに色んな働きをしてくれるビタミンCですが、現代人はタンパク質と同じで、全然足りていません。最低でも一日500㎎、可能なら1000㎎摂取したいビタミンCですが、食品から摂取するのはとても大変です。。。
酸っぱい代表のレモンでさえ、果汁には20㎎しかありません。(皮ごと丸ごと食べても100㎎)
なのでビタミンCに関しましては、サプリメントでの摂取をお勧めします。
当院でもサプリメントの販売をしております(^^♪
歯科医院で一番おススメしやすいのはビタミンCであり、治療に取り入れている歯科医院さんも多くあります。
気になる方はお気軽にスタッフまでご相談くださいね!
④
亜鉛
次は亜鉛についてです。亜鉛って聞いたことあるけど、詳しくは知らないって方も多いのではないでしょうか。
私も当院に勤めるまでは全然知りませんでした(笑)
亜鉛は、実は体内に存在する量が最も多いミネラルです。鉄よりも多いのです、びっくりですね!そしてその亜鉛は、生命維持に欠かせないいろいろな役割を担っているのです。
例えば、味覚を正常に保つのに必要であったり、タンパク質・核酸(DNA)の代謝に関与して、健康維持に役立ちます。
分かりやすくまとめると
・味覚を保つ
・免疫力向上(感染症などにかかりにくくなる)
・成長を促進する(身長を伸ばす)
・抜け毛防止
・生殖機能の維持
・肌や髪を綺麗に保つ
などです!とても色んな働きがありますね。
歯科的には、亜鉛不足になると舌痛症という病気を引き起こします。
身長が伸びにくいお子様がいらっしゃったり、何か気になる症状がありましたら、亜鉛不足を疑ってみるのもいいかもしれませんね(^^)
また、亜鉛は体の中に最も多いミネラルであると同時に、アルコールの過剰摂取やカフェインの摂取・お薬の服用・ストレスなどで吸収が阻害されて、現代人にはとても不足しやすいミネラルでもあります。
しかし、そんな亜鉛は体内で作り出すことができないため、食べ物やサプリメントから摂取する必要があります。
よく摂れる食品は、有名なのは生かきで、最も多く含まれています。
その他に煮干し、たらこ、しらす、豚レバーなどに多く含まれていますので、それらをうまく献立に入れてみてください♪
⑤
ヘリコバクターピロリ感染
突然ですが皆様、お米が好き・麺類が好き・甘いものが好き・こってりしたものは苦手、などの食の好みはありますか?誰もが好きなものはあると思います。
でもそれ、本当にあなたの「お口の好み」でしょうか?
もしかすると「食の好み」=「胃腸の好み」で、ピロリ菌にそういうものしか食べられない、と言わされているだけかもしれません!
というわけで、最後にピロリ菌(正式名:ヘリコバクターピロリ)についてご紹介いたします。
え、歯医者さんでピロリ菌の話?関係あるの?と思う方もいらっしゃると思いますが、関係大ありです!!
近年では歯周病や口腔内トラブルがある方に、ピロリ菌を見つけることが多いのです(>_<)...怖いですね......
改めて皆様、ピロリ菌をご存知ですか?
ピロリ菌とは胃の中に生息する細菌で、胃潰瘍や胃炎を発症させる原因菌です。
胃の中には胃酸があり、普通の菌は胃で生きていくことはできません。
しかしピロリ菌は、自分でアンモニアを作り、胃酸を中和することで胃の中でも生きていくことが出来るのです (・。・;
ピロリ菌がいるせいで、胃粘膜が異常な状態になり、せっかく身体に良いものを食べても栄養素をうまく消化・吸収できず、全身の栄養状態に影響を及ぼします。
前項でお話ししたタンパク質・鉄・ビタミンC・亜鉛、それ以外の様々な栄養素すべてがうまく吸収できなくなります。
胃カメラ検査をしてピロリ菌が見つかり、除菌されたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのピロリ菌ですが、唾液や歯垢の中にも生息しているのをご存知でしょうか!!
研究データでは、歯周病にかかっている人は健康な人より5倍ものピロリ菌が生息している事が分かってきました。一度除菌したのに、歯周ポケットの奥深くにピロリ菌が隠れており、それが出てきて再感染という話も多くあります。
このようにピロリ菌は身体の健康状態を脅かすだけでなく、お口のトラブルにつながっている可能性もあり、ピロリ菌の感染は歯科診療と大きく関係しています。
歯周病だけでなく、
・ビタミンB12の不足によるハンター舌炎
・鉄不足によるプランマーヴィンソン症候群
・亜鉛不足による舌痛症・味覚障害
など、様々なお口のトラブルが引き起こされます。
患者さまのお口の中の粘膜の異常を見つけることができるのは、栄養療法を知っている歯科医師か歯科衛生士しかいません。
そのために当院では、お口の中のチェックはもちろん、普段のお食事内容を聞く食事の問診票や、身体の不調に関する問診票を取り入れ、患者さまの健康維持に役立てております。
何か少しでも気になることがありましたら、いつでもお気軽にスタッフまでご相談ください(*^_^*)
そして定期的に定期検診にお越しいただくことで、いつまでも健康な歯と身体を維持できるサポートが出来たら、私たちも勉強した甲斐があり、とてもうれしく思います♪
もちろん審美歯科やインプラントなどの診療もおこなっております。
初めての方には無料相談の時間も設けておりますので、是非お電話(0120-08-0461)くださいませ(^^♪
長くなりましたがお読みいただきありがとうございました。
また次のブログでお会いしましょう~!
スマイルクリエーター 鈴木真由美