低栄養について

すっかり寒くなり衣替えの季節になりましたね。
急な寒さで、ご体調崩されないように気をつけてください。
さて今回は高齢者にみられる「低栄養」についてお話させて頂きたいと思います。
現在、日本では少子高齢化が進み平均寿命も伸び続けております。
65歳以上の高齢者人口は2014年10月1日時点では過去最高の3300万人となり、4人に1人は65歳以上になっております。
そこで問題になっているのが高齢者の「低栄養」
低栄養とは、たんぱく質とエネルギーの失調障害です。
野菜中心のあっさりとした食事などを毎日繰り返す事により、じわじわと低栄養に陥っていくのです。
また、甘い食べ物のとりすぎで、質的栄養失調(カロリーは足りているが、必要栄養素がたりていない状態)に陥っている場合もあります。

体重が減るというのは筋肉量の減少および身体機能の低下を意味します。
たんぱく質が不足すると筋肉が落ち、足腰も弱まり、家に閉じこもるようになります。
しかし早い段階で患者さんがそれに気付いて食生活を改善出来れば衰弱ひいては要介護に陥るのを回避できる可能性があります。
低栄養の特徴
1.体重の減少
2.皮膚の炎症を起こしやすくなる
3.風邪などの感染症や合併症にかかりやすい
4.食欲低下、歩行速度の低下
5.疲れやすい、元気がない
6.口の中や舌、唇が乾いている
7.握力が落ちる
このような症状が重症化すると、要介護に繋がってしまいます。
例えば...
1.転倒・骨折のリスクが増加
2.病気にかかりやすく、持病も悪化しやすくなる
3.摂食嚥下機能の低下(軟らかい物でないと食べられない等)
低栄養は早期発見で防ぐ事が出来ます。
当院では、お口の中の健康だけではなく患者様一人一人としっかり向き合える環境を整え、食生活のアドバイスをしっかりと行っております。
また、私自身も患者様の変化に気付けるような衛生士になれるよう今後も日々勉強やコミュニケーション能力を高める為のトレーニングを続けたいと思います。
衛生士 濱崎美帆