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妊娠中の歯科治療

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本題 こんにちは。衛生士の濱崎です。
皆様シルバーウィークはいかがお過ごしでしたか。
私は今年も奈良で野外フェスが開催されましたので参加して来ました。

IMG_0110.png565.png奈良で開催されるのは今年で2回目。
芝生があり、周りには田んぼや山があり、20歳になるまでは来た事もなかった奈良が今ではとても誇らしく、大変落ち着く場所となっております。

IMG_0113.JPG565.JPGさて、今回私は歯科医院と妊産婦さんについて、調べてみました。

昔から「子を産むと歯を失う」と言われていますが、その原因として大きく関係するのが妊娠中に起こるホルモンの変化により口腔内は大きく変化するのです。
①ホルモンのバランスで唾液が粘り食べかすが残りやすくなる。
②唾液が酸性に傾き、口の中の細菌が増えやすくなる。
③食事の回数が増えて、口の中が汚れやすくなる。
④妊娠初期2~3ヶ月位の間には悪阻(つわり)によって胃酸が逆流し、口の中の酸性度がさらに高まる。
結果として歯が溶けやすい環境を作る。
⑤妊娠中期から後期にかけて胎児が大きくなると胃が圧迫されて1回に食べられる量が少なくなります。
その結果食事や間食の回数が多くなり、結果として口の中が不衛生になりがちになります。
⑥つわりがひどくて歯ブラシを口に入れるのもいやになってつい歯磨きをさぼってしまう。
⑦酸っぱいものを食べたくなるのでお口の中が酸性に傾く。

IMG_0111.JPG465486.JPGこのように、妊娠中は非常にむし歯、歯周病になりやすいのです。
むし歯菌、歯周病菌は、唾液により感染してしまう為、ママがむし歯になると、もちろん赤ちゃんもむし歯になるリスクが高まってしまいますので、正しいオーラルケアをする事が非常に大切になってきます。

妊娠初期(0~3ヶ月)
口腔内のトラブルを発生しやすい時期ですが、流産の可能性も非常に高く、体調が悪くなりやすい時期ですので、お家でのフッ素入りの歯磨き粉、歯周病菌に効くペリオバスターを使用し、歯磨きを行って下さい。
歯科医院では応急処置のみをお勧め致します。
また、つわりの酷い際は1日のうち、気分が良い時間帯にヘッドが小さい歯ブラシで歯磨きをして下さい。
歯磨きの際は、下の方を向いて前かがみになり、歯ブラシを舌に当てないようにすると嘔吐感を避けられます。
また、歯ブラシを歯に当てる時には小刻みに当てて下さい。

妊娠中期(4~7ヶ月)
この時期は、1回に食べられる量が少なくなり、間食が増えてしまうので、むし歯になりやすくなります。
体調も優れている事が多い為、歯科医院でクリーニング、歯磨き指導をしてもらい、できれば分娩までに治療を済ませておくことをお勧めします。
出産後は育児に追われたり、あるいは子供の面倒をみてくれる方がいないなどといった理由から放置し症状を悪化させてしまったり、歯の治療に関して慎重になり、受診されるのが遅れてしまいがちです。

後期に入ってからでは、お腹が重くなってきますので、お口の中で気になる事があればこの時期に歯科医院へ行かれる事をお勧め致します。

妊娠後期(8~10ヶ月)
赤ちゃんが生まれる準備が忙しくなってくる時期です。
また、お腹も大きい為に歯科医院での体制がしんどくなってきますので、きちんと、ホームケアをして頂く事が大切になってきます。


これ以外にも気になる事がございましたら、当院では、半数以上のスタッフがママですのでお気軽にご相談下さい。

また、妊娠中の歯の治療には必ず母子健康手帳を持参しましょう。
妊娠中の歯の状態のページをチェックしてもらえますし、歯科医院側もあなたの妊娠中の健康状態がよくわかります。

歯科衛生士  濱崎 美帆
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このページは、miki-dentalが2015年9月26日 21:33に書いたブログ記事です。

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